試合と戦 ②

前回の最後の部分で、
「最も肝心なことは、戦いが決まった時には既に勝てる状態になっていることだ」ということを申し上げました。

普段の練習ではひたすら自分の戦闘能力と防御能力を上げることに注力し、長所を伸ばし短所を無くしていく努力することによって、
自己のレベルを高めていきます。
相手との圧倒的なレベル差があれば、そこに策を弄する必要はなく、
ただひた押しにひた押していけば良いのですが、
そうでない場合、どう戦うかといった事を考える必要があります。

構え・位置取り・距離感=布陣
戦であれば、どこに布陣してどうやって仕掛けていくかが大切です。
下記のことを意識することによって、相手よりも有利な状況を作り出していきます。

1.位置取り
相手のジャブ・ストレートを意識し、
相手の攻撃は当たりずらく、
自分の攻撃の当たりやすい有利なポジションをとって自分の攻撃を当て、
常にその有利なポジションを取り続ける。

2.距離感
自分の得意がパンチであればパンチの距離感
、蹴りが得意であれば蹴りの距離感をつくり、その距離感を維持していく。
※相手の得意を封じるために、場合によって相手の得意でない距離感を選択する場合もある

3.お互いのプレッシャーのかけ方
プレッシャーが緩めなのか?きつめなのか?
相手のプレッシャーが緩めの場合、自分でコントロールし易い。
相手のプレッシャーがきつめの場合、対抗して上回っていくのか、
均衡させて止めていなす、もしくは止めてサイドなどの対処が必要になる。

4.リズム
自分のリズムを刻むことによって、リズムが産まれ自分の調子に乗れる。
あくまで主体は自分で、相手に合わせない。

5.癖・得意
相手が必ずやってくること、得意な事に関しては、
対処方法を事前に確立させておく、
もしそれが有効な手段にならなかった場合も想定し、
その場合はどうするのか?を考えておく。

相手を完全に上回ることができていない場合、
上記のことを意識して戦い方を考えていきます。
戦上手と言われた戦国時代の島左近・本多忠勝だったら、
いったいどんなトレーナーになっていたんだろう?
と空想に耽ってみるのも一興です。

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