目指すべき姿

格闘技とは、対戦相手との戦いでありますが、
自分との戦いでもあります。
良く「相手の嫌な事をやるんだ」というフレーズを聞くことがあります。
「相手の嫌な事」という表現は、私にとって違和感があります。
それだと相手に対して嫌がらせをしている嫌な奴になってしまう気がするからなのか?
自分でも正確にはわかりませんが、
私の考えるプロとは、もちろん勝負の中で駆け引きはありますが、
超人のような「スピード」・「パワー」・「技術」・「この試合を絶対に勝つんだという強い気持ち」を観ている人に魅せるのがプロであり、
単なる勝敗に拘るだけのものは、プロではないという考えだからなのかもしれません。
 
急所を攻めていく為にどうする?
自分のペースに引き込むにはどうする?
自分のこういった部分を皆さんに見てもらいたい!
といった事を選手はリングの上で遂行していくのですが、
何が相手の嫌な事をやるのと違うのか?
と言われてしまえば、身も蓋もありませんが、
私の中では全くの別物です。
あくまで自分が主体であって、
体現したい事をやっていくという考えが根底にあるからだと思います。
観ている人に、感動する試合をみせたいという想いが強いからかもしれません。
 子供の頃にみたメジャーリーガーの影響もかなりあると思います。

究極は、スピードとパワー、それに伴う技術であり、この試合を絶対に勝つんだという強い気持ちが人を興奮・熱狂・感動させます。
いくら小技や意表を突く事を駆使してもそれらを上回ることはできません。
自分の限界値を向上させ、観ている人に興奮・熱狂・感動を感じてもらえる試合を目指すべきだと私は考えます。

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