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救急医療のあれこれ

会社のHPではじめたコラムも今回で99回目となりました。今回は99回目を記念して救急医療について色々と調べてみました。
救急=99・・・(汗)

救急医療とは⁉


救急医療(Emergency medicine)とは、人間を突然に襲う外傷や感染症などの疾病、すなわち「急性病態」を扱う医療である。 「救急医療は医の原点」ともいわれるが、救急医療は常に人類とともにあったともいえる。
①「迅速な119番通報」
②「迅速な心肺蘇生法」(心肺停止時)
③「迅速な除細動」
④「迅速な二次救命処置」
の4つを「救命の連鎖(Chain of survival)」と呼ぶこともある。

急性期の対応

急性病態は時間とともに病態が急速に変化し、その間の適切な処置によって転帰(病気の結果)が変化する余地が大きい。特に、心肺停止では救急車到着までの間の蘇生処置が転帰に大きく関わり、来院時心肺停止(CPAOA)の予後・救命率は非常に悪い。
原因には以下がある。 外傷、骨折、意識喪失、気道閉鎖、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、腹部大動脈解離、肺血栓塞栓症、肺梗塞症、脳梗塞、クモ膜下出血、肺炎、アナフィラキシーショック、敗血症、重度感染症、消化管出血、急性腹症(吐血、下血)中毒 等

トリアージ

救命の優先 患者が救急医療を利用する場合には、生命の危機が迫っている、耐えがたい苦痛があるなどの緊急性があることを意味するが、通常、自分で病状の軽重を判断することは困難である。
このため病状は軽くとも不安が強く救急医療を求める人々も多い。 このため、まずこれらの緊急性の判断がなされる。また、複数の傷病者が発生している場合には重症の患者を最優先にする事(トリアージ)も行われ、
「救命できる可能性が高く、より重症な患者」の診療が最優先とされる。
日本では診療報酬として、院内トリアージ実施料が設定されている。

院内トリアージ実施料


2012年の診療報酬改訂で開始された診療報酬科目の一つ。ウォークインによる救急外来受診において、院内トリアージを実施した場合に算定される。2014年12月5日現在、診療報酬点数は100点(1000円)。
トリアージとは緊急医療等において患者の容態から診療の優先順位をつける事であるが、院内トリアージとは、個々の医療機関が主体となり、予め定められた院内の基準に基づいて、専任の医師又は専任の看護師が患者の状態を評価し、 患者の緊急度区分に応じて診療の優先順位付けを行うことである。
かつての「地域連携小児夜間・休日診療料」における「院内トリアージ加算」(小児の夜間・休日診療等を対象)は、この科目の制定により発展的に廃止された。

算定要件

院内トリアージ実施料を算定するには、以下の条件をすべて満たす必要がある。
夜間、休日又は深夜に来院した、初診料を算定する患者(救急車により緊急に搬送された者を除く。)
予めトリアージ基準が定められており、その旨を院内の掲示などで周知されているその基準に従い、患者の来院後速やかに院内トリアージを実施
診療録(カルテ)に、トリアージを行った旨を記載
また、院内トリアージを行う際には、患者又はその家族等に対して、十分にその趣旨を説明することが必要となっている。各病院が、院内掲示などで「当院では院内トリアージを実施しています」という旨を掲示する理由はこのためである。 この加算は、全国どこの医療機関でも算定できるものではない。地方厚生局長等に届け出た院内トリアージ体制を整えている保険医療機関において、上記の条件などを満たした場合に限って算定できる。
また、厚生労働省保険局医療課によれば、「夜間、休日又は深夜に患者が一人のみ来院している場合など、待ち時間がなく実質上トリアージを行う必要性がない場合」においては、「当該患者の来院後速やかに院内トリアージが実施された場合」についても、院内トリアージ実施料は算定できない。

日本の救急医療の歴史

1931年(昭和6年)に日本赤十字社大阪支部で救急業務を開始したことに始まります。そして1933年ごろから大都市圏の警察組織のなかで救急業務が行われるようになりました。 1948年消防組織法が制定され, 以降, 救急業務は自治省 (現在総務省) 消防庁の指揮下で行われています。
厚生省は1964年の救急医療機関告示制度を発足させ救急医療機関の整備を行いました。1977年には全国の医療機関を機能別に初期・一次・三次救急医療機関に分類し, 体系化した医療体制を発足させています。

日本初の救急車


上述のとおり昭和6年に、日本で初めての組織的な救急業務を行なったのは、日本赤十字社の大阪支部です。そして2年後(昭和8年)には、横浜市山下町の消防署で日本初の救急車が運用を始めました。その背景には、自動車の飛躍的な普及がありました。 自動車の数が増えるのに比例して、交通事故による被害者が増加したのです。
さらに、大正から昭和の時代にかけて、軍需産業を中心とした重化学工業が発展したことも救急車登場の理由のひとつに挙げられます。工場では危険物を扱うようになり、そのためにいろいろな災害が工場で起こるようになりました。 現場では大きな被害が出るようになり、ケガ人を素早く搬送する機能性が求められたからです。
登場したばかりの救急車には、高級車として知られるキャデラックが採用されていました。ボディの横には赤い線が1本入っていて、サイレンを鳴らしながら出動する姿に、当時の人々はすいぶん驚いたようです。続いて、救急車は、名古屋、東京、京都などでも運用されるようになりました。救急車が登場するまでは、急病人やケガ人を人力車で運んだり、医師の方から現場に駆けつけたものです。
では、救急業務を、なぜ消防が担当するようになったのでしょう。当時、消防は警察に所属する組織でした。その頃の警察には、いち早く24時間対応できる通信連絡網が整備されていました。 同時に、警察は交通行政を担当していたため、事故の際に出るケガ人の搬送は医療分野にかかわる消防の役割だったのです。

救急車はなぜ119番??


119番通報のはじまりは、昭和2年(1927)10月1日です。
大正15年(1926)1月20日、当時、電話がダイヤル式だったため、ダイヤル時間が短い「112番」にしましたが、慣れていなかったので、かけ間違いが多く、とにかく早く回せる数字と、かけ間違えのないように、わざとはなれた数字の9を組み合わせで「119番」が誕生しました。なお、警察の110番は昭和23年に決められました。

まとめ
今回は救急医療について色々と調べてみました。ダイヤル式の電話ってみなさん知ってましたか?
筆者の幼いころはまだこれでしたよ・・・歳がばれる(笑)

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