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眼科機器紹介 ⑤

今回のコラムは眼科の機器を紹介していくシリーズの第5弾です。
眼科は検査項目が多く、様々な医療機器を使用しています。 以前のコラムでも少し紹介していますが、この新しいシリーズではより詳しく紹介して行きます。

過去のコラムはこちら
中古医療機器紹介 眼科機器①

中古医療機器紹介 眼科機器②

前回のコラムはこちらから

眼科機器紹介

レーザーフレアメーター

レーザーフレアメーターは、目の前房(ぜんぼう)の蛋白濃度を非接触・非侵襲で測定する装置です。前房は黒目(角膜)と茶目(虹彩)の間の空間で、前房内の蛋白濃度は眼内炎症の程度を評価する重要な所見です。
白内障手術前後やぶどう膜炎による前房炎症の経過観察、炎症の定量評価、点眼治療効果の評価などに使用されます。

主なレーザーフレアメーター
コーワ
FM-700

コーワ
FM-600α
https://www.kowa.co.jp/e/life/product/flare_meter.htm


レーザー治療器

レーザー治療器の種類
光凝固レーザー
YAGレーザー
オフサルミックレーザー
半導体レーザー
PDTレーザー

光凝固レーザー

光凝固レーザー(網膜光凝固術)とは、眼球の奥にある網膜の病変部にレーザー光線を照射して焼き固める治療法です。網膜の病気の進行を抑え、失明を予防することを目的としています。
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、加齢黄斑変性症、中心性漿液性網脈絡膜症などの眼底の病気に適用されます。
治療では、直径200マイクロメートル程度の小さな光を網膜に当てて熱を発生させ、点状の凝固を作ります。1発の照射は0.01~0.2秒程度と短く、痛みはほとんど感じないか、少しピリピリと感じることがあります。
光凝固レーザーは、網膜症の進行を阻止することを目的とした治療法であり、視力を回復させるものではありません。また、レーザー照射の効果が出てくるまでに4~6週間程度の時間がかかるため、進行の早い網膜剥離の場合はレーザーだけで治療が済まない場合があります。

主な光凝固レーザー
ニデック
MC-500 (Vixi)

トプコン
PASCAL Synthesis

エレックス
Integre Pro (Scan)

YAGレーザー

YAGレーザー(イットリウム・アルミニウム・ガーネットレーザー)とは、イットリウム(Yttrium)、アルミニウム(Aluminum)、ガーネット(Garnet)の頭文字を取った名称で、固体レーザーの一種です。
YAGレーザーは、イットリウムとアルミニウムの複合酸化物から構成されるガーネット構造の結晶に、微量のNd(ネオジム)を添加して得られます。機器内にある鏡や光ファイバーを通してレーザー光が伝送され、照射されます。医療レーザーとしてシミやムダ毛の脱毛にも使用されます。
主なYAGレーザー
エレックス
tangopro

ルミナス
Selecta Duet

半導体レーザー

半導体レーザーとは、半導体に電流を流してレーザーを発振させる素子(レーザーダイオード)を用いた医療治療法です。半導体レーザーの光波長や熱エネルギーを利用して、がんの死滅や制御、筋肉や関節の痛み緩和、皮膚炎の治療、傷口の癒合、虫歯や歯周病の治療などに効果があります。
半導体レーザーの出力によって、低出力と高出力の2種類があります。低出力の半導体レーザーは、体液循環の増進や活性細胞の成長促進といった効果があります。高出力の半導体レーザーは、止血効果の高いレーザーメスを用いた切除手術に用いられます。

主な半導体レーザー
IRIDEX
CYCLO G6

PDTレーザー

PDTレーザーとは、光線力学的療法(Photodynamic Therapy)と呼ばれる治療法において用いられるレーザーです。腫瘍や新生血管に集まる性質を持つ光感受性物質を投与した後に、その物質が集まった部位に低出力のレーザーを照射して光化学反応を起こし、腫瘍や新生血管を壊死させる治療法です。
高温で組織を焼き切るレーザー治療法とは異なり、正常な組織への影響が少なく、身体への負担が軽減された治療法として知られています。
PDTレーザーは、次のような疾患の治療に用いられています。脳腫瘍、早期肺癌、食道がん、子宮頸癌、 加齢黄斑変性。
PDTレーザー治療では、光感受性物質の注射後に全身に行き渡るため、強い日光に当たると副作用としてやけどに似た症状が起こることがあります。治療後48時間は強い日光を避けなければならず、初回の治療時は2日の入院が必要です。

主なPDTレーザー
カンテル
VitraPDT

まとめ
レーザー治療器だけでも色々な種類があるのですね。まだまだたくさんの眼科系機器がありますので順番に紹介して行きます。

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