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【ステートメント】小さな組織でも働き方の多様さを実現する(中小企業ワークスタイル研究会アップデートへの想い)

2023年から「中小企業ワークスタイル研究会をアップデートする」という動きや発信をし始めていました。
今回はその背景に至るステートメントをお伝えします。


1. 中小企業ワークスタイル研究会が立ち上がった経緯

「働き方を変えられるのは大企業だから」
「ダイバーシティ?中小企業には響かないです」
「ライフイベントと仕事の両立は理想。現実は一部の企業だけでしょう」

2013年、NPO法人ArrowArrowが事務局として「中小企業ワークスタイル研究会」を立ち上げた当時は、まだ先のようなムードがありました。ブラック企業問題、長時間労働是正など働き方改革などの波が少しずつ見え始め、個人が自身の暮らしを潰さないようにしたい、大切にしたいという想いのふくらみはどんどん高まってきていることを感じていました。

組織の大小に限らず、
個人のライフイベントと「働く」における選択肢を拡げ、
それによって組織の働き方の選択肢を拡げている。
働く場所で多様な働き方を求める個人をひとりでも増やしたいと思いましたし、一社でもその状況が叶えられ、個人と組織が手を結びあってほしい、そんな想いからこの中小企業ワークスタイル研究会は立ち上がりました。

2. 中小企業ワークスタイル研究会がやってきたこと

NPO法人ArrowArrowが2013年にスタートした「中小企業ワークスタイル研究会」。開催したイベントには延べ100名以上の方が参加。
多様性のある働き方を実現している企業をゲストに招き、事例紹介と共に、参加者同士のグループワークを通して、自分の会社に持ち帰れるものは何かを言語化するワークショップを行っていました。

◎過去のイベントテーマ例
・中小企業経営者に聞く!正直女性社員活用ってどうですか?!
・「会社を辞める人」って減らすことができますか?
・組織で生きる男性・女性が考える!これからの「働く」カタチ
・「ベンチャー=仕事一筋‼︎」はもう古い⁈
 女性社員の産育休取得をきっかけに全社員が自身の
 ライフイベントについて真剣に考えたベンチャー企業の取組み  等

3. 個人の意識、組織の状況、社会の動き、そして見える景色の変化

スタートから10年が経ち、ワークライフバランスという言葉の浸透やそれを理由に会社を退職し、より働きやすい会社へ転職をする人がいることは、誰もが実感していることでしょう。
働き方改革法や女性活躍推進法の施行によって、組織の働き方の実態を調べたり、長時間労働の是正が起こったり、ライフイベントによって辞めざるをえなかった女性が働き続けられたり、組織の固定的だった働き方に変化が生み出されてきました。
また、育児休業法・介護休業法・障害者雇用促進法の改定などによって、多様な人が組織を辞めずに働き続けることができるための変化は、より一層後押しされてきました。
新型コロナウイルスと並走する中で、なかなか拡がらなかったテレワークや在宅勤務といった働き方も、スピーディーに受容されてきました。

“働き方”に関連する変化の渦中にいながら
2020年以降ArrowArrowの場を通して感じたことは、
個人の求める働き方が、組織の現状ある働き方を追い越してきたような感覚でした。

4. 個人の働き方の選択肢を創ること=組織の働き方の選択肢を創ること

小さな組織規模体でも、そこで働く人を大切にして、その人たちと共に模索とアップデートを繰り返している組織があります。個人の暮らしに関わることやライフイベントがあったとしても、そこから拡げて、組織が在り続けているような会社があります。
「リソースがないからできない」
「多様性をつくることは難しい」
「理想はわかるけど現実的にはできない」
それらの言葉にも、共感はします。できない理由はきっとたくさんあるだろうとも。

でも、やろうとして模索している個人と組織が、ひとりでも、一社でも、存在しているのであれば。その互いのアップデートの状況を学びあい、小さくてもトライをして、その変化を外側に伝えたいと思いました。小さな組織であっても働き方の選択肢を創る。この再始動の一歩目を、そのプロセスを、同じ想いがある人たちと共に歩めたらと思っています。

5. 小さな組織の働き方を学び合う場所をつくります!

このステートメントの発表がなされた2023年5月から1周年が経つ2024年5月。小さな組織の働き方を学び合うコミュニティとして場を再構築していきます!皆さんと学び合える場所を創っていきたいと思います。

小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ CAMPFIREコミュニティ (camp-fire.jp)


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