ドローン飛行許可申請にかかる日数はどのくらい?急いでいる場合と注意点
初めてドローンの飛行許可申請(包括申請)を行った方から、許可が出るまでに1か月もかかり大変だったというお話を伺うことも多いです。
その1か月の間に、受注した案件の飛行予定日が来てしまい、面倒なことになってしまったということを聞くケースもあります。
ここでは、ドローン飛行許可申請にかかる日数と注意点について簡単に見ていきたいと思います。
なお、アロー行政書士事務所ではドローン飛行許可申請の代行を行っています。許可申請でお困りであれば気軽にお問い合わせください。
包括申請の場合は早いと1開庁日後に審査が終わるが、どんなに早く許可を出してくれても10開庁日以降の日付での許可になる
今後変更になる可能性はありますが、包括申請の場合、早いと2日(1開庁日の後)程度で許可が出ることがあります。
ただ、許可日自体は申請日の10開庁日より後になります。
DIPSの仕様上、10開庁日より前の日付で申請をしようとすると10開庁日より後にしてほしいと言ったような形で注意が表示されます。
ただ、それを振り切って申請することは可能です。
試しにやってみたことがありますが、結局補正で10開庁日より後の日付を選択してください、と言われてしまい、許可日が遅くなってしまうだけでした。
なので、飛行許可申請にあたっては、どんなに早くても10開庁日はかかるということとなります。
なお、10開庁日の数え方ですが、申請日の翌開庁日から10開庁日の翌日となります。
例えば、2024年9月2日月曜日に申請をしたとしたら、2024年9月18日が最短での許可日となります。間に祝日がある場合などはものすごく長く感じると思いますのでご注意ください。
なお、特に不備がなければ1週間程度で許可はでますので、審査終了は9月8日月曜日頃になるでしょう。
早く許可だせるなら、早めの日付にしてほしいところですが、ルールなので仕方ありません。
なお、今後変更になる可能性(早くなるかも)があることは、ご承知おきください。
補正が入ると更に10開庁日後の選択になるので注意が必要
急いでいる方が注意しなければならないのが、補正が出た場合です。
この場合、補正内容を修正し、再度申請をすることとなるのですが、ここでもやはりその申請の日から10開庁日後を選択しないと補正になります。
※もしかしたら変更になる可能性はあります。
なので、どんどん飛行ができる日付が伸びていくこととなります。
初めて飛行許可申請をする方が審査が終わるまでに1か月近くかかることがあるのは、こうしたことがあるからです。
補正を2度3度もやっていると、あっという間に1か月経ってしまいます。
包括申請であっても、飛行予定日の3~4週間前には許可承認手続きをしておきたい
ここまでで説明したとおり、どんなに急いでも、申請から丸2週間は許可がでません。1回程度は補正が入る可能性を考慮すると、遅くとも飛行予定日の3~4週間前(祝日が多い場合等も考慮)には申請手続きをしておきたいこととなります。
行政書士に相談するのも一つの手段だが、許可が早くなることはない
私個人の飛行許可申請でもそうですし、行政書士として飛行許可申請を代行していてもそうですが、やはり10開庁日というのは決まったルールなので、基本的にその前の日付で申請することはできません。
行政書士に依頼することで、申請書をスピーディーに作成するなど、素早い申請が実現できる点では良いかもしれませんが、絶対に間に合わない申請を裏技的に間に合わせることはできませんので、代行依頼する場合も、やはりある程度ゆとりをもっておく必要があります。
申請書をスピーディに作成し、少しでも早く申請するだけでも違うものですので、飛行許可申請でお困りであれば、アロー行政書士事務所のドローン飛行許可申請をご検討ください。
包括申請ではなく個別申請の場合はもっと期間にゆとりを持つ必要がある
包括申請を急いでやってほしい、というものは間に合わせることができるケースが多いのですが、個別申請が必要な飛行の場合、複雑な申請になることが多いため、飛行予定の1か月前には申請をしておきたいこととなります。
イベント飛行の場合において、例えば、イベント+高度が150m以上で更に夜間の目視外飛行で、機体も特殊と言うケースがあり、審査そのものに1か月から2ヵ月近くかかるケースと言うのも存在しています。
空港周辺や高度150mでの単体の申請においても、関係機関との調整が必要となるため、やはり1か月近くは見ておきたいところです。
これらの審査の場合、絶対的に間に合うとは言い切れない部分もあるため、1か月前か場合によっては2ヵ月前から申請準備をするなどの措置も検討しましょう。
発注者側が飛行許可申請を甘く見ているケースも多い
発注者側が、許可とか3日くらいで出るんじゃないの?と思っているケースも多くあり、どうやっても間に合わせることができないケースもあります。
また、包括申請では飛ばせず、個別申請が必要であると理解していない発注者も多いので、既に許可があるからすぐにできると勘違いしているケースもあるので注意が必要です。
ドローンパイロット側としては、許可取得にも時間がかかること、包括申請ではできない飛行も多いことは発注者側に早めに説明しておくと良いでしょう。
ゆとりを持つことが重要
飛行許可申請だけでなく、関係各所との調整も考えると、更にゆとりがほしいところです。
また、急いでやると結構ミスをしてしまうことがあるかと思います。申請書のチェックが甘くなったり、見落としがでることもあります。
不必要に急いでもいいことはありませんので余裕を持った申請、飛行スケジュールを心掛けてください。