本『ほどよく距離を置きなさい』読了。
近すぎる糸はもつれ、からまる。ありとあらゆる人間関係の「もつれた糸」をほどいてきた、九州第1号の女性弁護士として、50年以上現役で活躍している湯川久子弁護士さんの本。2017年11月25日初版発行。面白かった。
正しく引っ張りさえすれば簡単にほどける糸、かたい結び目になってしまった糸。そのもつれ具合はさまざまですが、からまった糸の中にいるかぎりは、ほどくすべが見つかりません。でも、からまった場所から一歩引いて、外からそれを見ることができたら、解決の糸口が見つかります。
この文章に痺れちゃった。
法律や弁護士の世界には程遠いけど、人間関係は誰にもある。
仕事だって、親子だって、バンド活動だって、人間関係。ダメになれば崩れるし、絆を生むのは心だし。
1万件以上の離婚や相続の人間関係の問題を取り扱ってきた方だからこそ言える、大切な心の見つめ方のヒントがこの本には詰まっていた。
相手のよさは「ある」かどうかではく「見る」かどうか。
突然だけど、みんな目って何個ある?
2つだよね、眼球は。
じゃ、タイヤ屋さんの目になってみて。子供の運動会、一生に数回の晴れ舞台バッチリ応援するぞって気合十分。グラウンドには一生懸命に走る子供たち、あの時は大きかった遊具に埋まってるタイヤ。年に1回の家族で動物園。ライオンにトラ、ゾウにシマウマ迫力満点の動物たちを横目にやっぱり気にならない?あのパンダの座ってるタイヤ。笑
視点って面白いよね。その目を持ってると気になって「それ」が見えるの。ドラマーの目になってみて。食い倒れ人形の「スネア」気にならない?笑
って考えると、いくら嫌なことが続いても、必ず「良いこと」が見れるってこと。そしてその目は何個でも自由に増やせるの。相手のよさ自分のよさ、目を凝らして見てみよう。君の目は何個あるかな?
不器用で言葉足らずの俺は、本心が分からないとか、ちゃんと伝わってないとか、人に興味がないとか、いろんな誤解を招いてきた。そのくらい分かるだろうとか、察せないかって思って呆れ返る人間関係のめんどくささもそれなりに経験してきた。たぶんこれからもあるだろう。でも、できるだけ楽しく過ごせるようこの本のことを思い出して実践します。笑
最後まで読んでくれてありがとうございました。
良かったらどうぞ。
ほどよく距離を置きなさい