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保証付融資5,000万円、公庫融資が3,000万円に達するまでに知っておいてほしい融資の調達額を増やす銀行口座を使い分けるポイント

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

事業の成長と合わせて、融資についても借入額を増やしていきたいと考えている経営者の方々は多いと思います。
売上利益などの損益計算書、財務状態を示す貸借対照表を良化させることはもちろんですが、今日は別の視点をお伝えできたらと思います。

そして谷本はこの度、自身のYouTubeチャンネルを開設いたしました!
早速、1/29に1本目の動画がアップされています。

今回アップしている1本目の動画は、『資金調達コンサルタントの一日密着』というタイトルで作成させていただきました。
お客様にも出演いただき"リアル"を動画に詰め込んでいます。ご出演いただいた社長の皆さまありがとうございました!

融資や返済にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
融資に関する相談は、問い合わせフォームやFacebookのDMなどから受け付けています。


融資取引のある銀行口座で売上の入金を

融資取引のある銀行口座で売上の入金を

タイトルでお話をした保証付融資5,000万円、公庫融資が3,000万円に達するまでは、基本的に1つの銀行口座で入出金を行っていれば問題ありません。
理由としては保証付は一般枠8,000万円、公庫(国民生活)は概ね4,000万円が上限となるためです。
(合計1.2億円程度)

これを越える融資を受けようと思うと、銀行独自のプロパー融資を利用する必要があります。
新規行が融資を検討する際は、様々な要素を基に融資審査を行います。

今回は下記3点について、触れたいと思います。

  • 返済原資

  • 資金使途

  • 当行の取組み理由

返済原資

いつもお伝えをしていることですが、
『税引後利益+減価償却費ー借入金年間返済額』
これが最低限プラスになっていないと、まず融資の増枠は難しいです。
借入金の返済原資は出ているでしょうか?

資金使途

返済原資はある。
では次に何に使うのか?というのもポイントです。
基本的に、銀行の運転資金というのは既存事業の運転資金に利用することを目的としています。
新規事業に利用するのは、ルール違反です。

当行の取組み理由

担当者は稟議の際に
「なぜこの融資を当行で行うのか?」など理由を記載するものです。

特に、今まで保証付き融資のみで行ってきた企業に新しくプロパー融資を検討する際には、「なぜ当行が他行に先駆けてプロパー融資を行う必要があるのか?」について記載をします。
融資を受ける側も、ただプロパー融資をしてほしい!というだけではなくて、「御行に〇〇という理由で他行に先駆けてプロパー融資を検討して欲しい」という理由が欲しいのです。

諸条件のすり合わせ

さて、今回の本題になります。
上記3つの条件が整ったら、"最期の一押し"がほしいところです!
ここで、今回のタイトルの銀行口座の使い分けにあたります。

具体的には、プロパー融資を検討してくれている銀行に売上の回収口座を変更してもらいます。なぜ変更することが有効なのか?
いくつか、銀行にとってメリットがあります。

  • 売上入金と支払いの差額が貯金されていく

  • 取引先が回収金から見えることで安心感がある

  • 銀行は稟議の際に3か月の預金平均残高を見ており、月末回収から翌月末の支払いまでの間に口座に資金が滞留することで預金平均残高が増加し、次回以降の稟議に有利になる

上記3つの理由により、売上の回収金移行は大きな意味があるのです。
この際の注意ポイントとしては、他行も当然プロパー融資を検討する際に売上回収金を求めます。

なので、1行に全てを入れるのではなくいくつかの金融機関に、融資規模に合わせて回収金を移すことが良いでしょう。
このバランス感覚が、私たちの腕の見せ所でもあります。
(実際に私たちはお客様に回収金口座の移行を交渉していた立場です)

まとめ

まとめ

今回はプロパー融資を検討する際に考えること、というテーマでした。
回収口座の移行が有効な交渉手段になることを知らない人は意外と多いので、覚えておいていただけると幸いです。
もちろん、個社事情は多々ありますので本気で今後財務を安定させたいと考えているのであれば、ぜひとも私たちにお声がけ下さい。

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相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。

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※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

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これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

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