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【現役銀行員×中小企業診断士ゆーき】町工場の社長が教えてくれた「奇跡」の経営術~諦めない心が導いた、資金繰り改善のリアルストーリー~

今回は、ゆーきさんから寄稿いただいた5つ目の記事をご紹介します。
私の自己紹介記事も、ぜひあわせてチェックしていただけると嬉しいです。


こんにちは!現役銀行員×中小企業診断士のゆーきです。今日は、私の人生を180度変えた「ある製造業の社長との出会い」についてお話しします。この出会いが、今の私を作ってくれたんです!

Xでも、私の考えを発信しています。
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人生の転機 ~まさかの5回目の不合格~

人生の転機 ~まさかの5回目の不合格~

「もう、ダメかも...」

中小企業診断士の試験で5回目の不合格通知を見た時、私の心は折れかけていました。朝4時起きの勉強、仕事、家族との時間...全てが重荷に感じていたんです。

そんな時、運命的な出会いが待っていました。

町工場との出会い

町工場との出会い

転勤先で担当することになったのは、従業員20名ほどの町工場。

初の訪問へ

借入の条件変更(リスケジュール)の手続きのため初の訪問。前任からは” 業況が良くなく、一部リスケジュールを続けている先 ”と引継ぎを受けていました。

初対面でいきなりお金の話をするのは気が重いものです…ドキドキしながら、訪問をすると…従業員さんたちが明るい表情で仕事をしているのがとても印象的でした。

社長からの一言

少し、ほっとしましたが、会社の資金繰りは正直シビアな状況...。
「社長、このままでは...」
私が心配そうに切り出すと、社長はなんと穏やかな笑顔で答えたんです

「資金繰りはただの数字だよ。大切なのは、これからどうするかってこと。未来を変えるしかないんだ」

目からウロコの経営哲学

目からウロコの経営哲学

社長は続けて、こんな言葉を投げかけてきました。

資金繰りは回すもの

「資金繰りってのは回すものなんだ。止まったら終わり。だから、前を向いて進むしかない。目的を果たすために進む。それだけさ」

本当に衝撃的でした。正直、資金繰りに窮している社長は元気がなく、とても苦しい表情をしている方が多かったのですが、この社長は笑顔を絶やさず、前を見ている様子がとても印象的でした。

資金繰り表を見ながら回す

社長は資金繰り表を見ながら…

  • 支払先へのタイミング調整

  • 売掛金の回収スケジュール

  • 税金や社会保険料の支払い計画

など、全てを細かくチェックしながら、文字通り" 資金繰りを回す "を実践していたんです。情熱だけではなく、数字もしっかり押さえていました。

輝く社長の目

社長の目は輝いていました。資金繰りの現預金のマイナスの数字に怯えるのではなく、未来へ目を向けていました。苦しい時もある。でも、きっとその先に輝く未来があるんだ。あきらめるな。そうその社長の背中が語っていました。

その考え方に、支援するはずの自分が、勇気をもらったのを覚えています。

諦めない心が教えてくれたこと

諦めない心が教えてくれたこと

それから工場に通い、社長と一緒に資金繰りを考え、つなぎ融資などの支援を行ってきました。正直綱渡りの状態でした。ハラハラドキドキの毎日でした。しかし、社長の「諦めない心」は変わらず、むしろ、自分の中で何かが変わっていきました。

「そうか、中小企業診断士の試験も同じだ。」

今の苦労は、未来への投資。出てきた結果に振り回されるのではなく、その先にある未来を見る。社長から学んだその姿勢が、私の心を変えてくれました。

奇跡は起きる

奇跡は起きる

それから1年。既存先からの受注が回復し、売上が1.5倍に。新規取引先からの受注も確保できました。

「ほら、なんとかなった!諦めないことって大事でしょ?苦しい時もあるけど、あきらめなければ何とかなるんだよ」

その言葉に勇気をもらい、私も中小企業診断士試験に向けて、再度心を燃やしました。なんとか、中小企業診断士の試験に6回目でようやく合格できました。ぎりぎりでしたが…笑

経験から学んだこと

経験から学んだこと

経営には波があるということを学びました。良い時ばかりではなく、悪い時もある。そんな悪い時に銀行員として何ができるか?考え抜くことが大切だと学びました。

町工場の社長が言っていた言葉

「数字は結果であって、目的じゃない。」
「諦めないことが、道を切り開く。」
 
町工場の社長が言っていたこの言葉は、私の仕事の礎となっています。

資金繰り表の存在

あと、重要なポイントがあります。それは” 資金繰り表 “の存在。これがなければ、社長が資金繰りを回すことも、銀行の審査を通すこともできませんでした。

社長…いつどのタイミングで何をすればいいか?を見極める指標
銀行…いついくらどのタイミングで融資し、回収できるか?の審査の指標

社長も私も資金繰り表が共通言語になっていました。

これからの挑戦

これからの挑戦

現在、私は経営改善支援の専門家として、多くの企業様のサポートをさせていただいています。
でも、その根底にあるのは、あの時社長から学んだ「諦めない心」と「資金繰り表の重要性」です。どんなに厳しい状況でも、必ず道は開ける。経営数字の見える化や資金繰り表の作成など、具体的な支援を行い、信念を持って、これからも企業様の伴走者として歩んでいきたいと思います。

みなさんも、何か困難にぶつかった時は思い出してください。「資金繰りは回すもの」という言葉を。そして、その先にある未来を信じて、一緩に前進していきましょう。

次回からは、実際の経営改善支援の事例をより具体的にご紹介できればと思います。引き続き、経営者の皆様の良きパートナーとして、共に成長していければ嬉しいです!

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※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
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