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メガバンク出身「マゾ兄やん」:倒産するベンチャー企業の特徴

今回は、マゾ兄やんさんから寄稿いただいた6つ目の記事をご紹介します。
私の自己紹介記事も、ぜひあわせてチェックしていただけると嬉しいです。

こんにちは。マゾ兄やんと申します。

新卒メガバンクに入社し、その後メーカー2社で海外勤務を経て、現在は商社でDX業務や投資業務などに携わっています。

谷本さんとはXで出会いましたが、同じ金融出身ということもあり、それ以来仲良くさせていただいております。

メガバンクでは中小企業の融資業務にも携わっていました。今回は「倒産するベンチャー企業の特徴」ついて書かせていただきます。

Xでも、私の考えを発信しています。
https://x.com/mazoNiiiiiiii


倒産するベンチャー企業の特徴

倒産するベンチャー企業の特徴

融資をしている担当先が倒産した経験はありませんが、新規で融資を検討している途中にその会社が倒産したことがあります。その経験を踏まえ、倒産するベンチャー企業の特徴について記述していくことにします。

①スコープを絞り込めていない

ベンチャー企業は、人材・資金ともにリソースが限られています。少ないリソースで成長していかなければならないため、ビジネスの対象とするスコープを絞り込むことが求められます。

例えば、
・AI業界の中でも特定の用途に特化したAIの開発
・IoT業界の中でも倉庫業界向けに特化したデバイスの開発
・マッチングサービスの中でもスキルや経験に特化したプラットフォームの開発
 Etc…

題材はAIやマッチングサービスなど大きなテーマとなっていますが、その中でスコープを絞り込むことで、既存サービスとの差別化を図っています。

私の担当した会社に、AI系の中でもエッジAIというジャンルを専門とする会社がありました。ですが、エッジAIの中でも用途や業界の絞り込みができておらず、ペルソナ設定ができていない印象でした。

当時はそれなりに新しい技術でしたので、物珍しさにいろんな大企業から問い合わせが入ってくるものの、用途や業界が絞り込めておらず、その会社のキラーコンテンツが確立されていない状況でした。

問い合わせが入るたびに、営業社員やエンジニアのリソースが割かれてしまいます。かといって業務提携や資本提携にも至らないどころか、売上も一切立たなかったので、現預金がどんどん枯渇していきました。

私がこの経験から学んだ教訓は、将来的にスコープを拡げていくことを想定していたとしても、創業当初はスコープを小さくしておく方が望ましいということです。

②アセットが必要な事業

ここでいうアセットとは、固定資産のことを指しています。ベンチャー企業は投資家から資金調達を行いますが、基本的には人件費や広告宣伝費として使用されることが多いです。

しかし、稀にアセットを必要とする会社もあります。私の担当した会社の中に、先端技術を用いてテーマパークを運営する会社がありました。
ショッピングモールに出店をしていましたが、出店するにあたって高額の敷金や保証金が必要であったり、先端技術を組み込むための機器を購入する必要があったりしました。

本来、人材確保や広告宣伝に資金を充てたいところですが、資金が固定資産に充てられてしまっているので、事業の成長スピードが遅いという状況でした。その会社は、投資家からせっかく資金を調達しても、数ヶ月で現預金が枯渇するという状況の繰り返しでした。

私がこの経験から学んだ教訓として、これから事業を始めるにあたっては、インターネットサービス等のなるべくアセットを使わないビジネスモデルを検討すると良いのかもしれません。

③役員・管理職が退職していく

事業の歯車がうまく回っていない会社ほど、役員や管理職といった重役がどんどん辞めていきます。私の経験した会社は①の事例と同様に、スコープが絞り込めていない企業でした。売上が立たず、投資家から集めた資金も枯渇し、まさに万事休すといった状況でした。

銀行員として新規融資を検討するために、取締役のCFOと面談をしていましたが、ある日突然、CFOが退職してしまったという経験があります。CFOの退職を聞いたとき、「あ、これは状況としてかなりヤバそうだな」と思ったのを覚えています。

イケてるベンチャー企業には、イケてる人材が自然と集まってくるはずです。私がこの経験から学んだ教訓として、役員や管理職が辞めるというのは会社として好ましくない状況にあるという可能性があるのかもしれません。

銀行員が財務状況を察する

銀行員が財務状況を察する

銀行員は、貴社の財務状況を察します。
①~③の事例をご紹介してきましたが、これらは倒産する前に社長の口から直接お伺いした物語ではありません。官報で倒産したことを知ったあとに、私の中で点と点が繋がったというだけです。

当時は断片的な情報しか与えられていませんでしたが、銀行員は点と点を繋いで貴社の財務状況を察することができます。ですから、悪い情報を隠そうとしてもどこかでボロが出てしまうので、良いことも悪いことも質問を受ける前にこちらから銀行に伝えてあげると銀行に喜ばれます。

少しでも不安があれば弊社に相談を

少しでも不安があれば弊社に相談を

弊社では、どんな情報を提供すれば銀行が喜ぶのか熟知しています。対銀行とのコミュニケーションをサポートさせていただければ幸いです。

銀行に相談することに少しでも不安がおありでしたら、ぜひ私たちにお声掛けください。銀行に相談する場面で、社長のとなりに元銀行員がいる安心感を提供できるのが私たちの強みの一つです。

まずは、気軽にご相談ください。

X:https://x.com/mazoNiiiiiiii
Note:note.com/mazonshacho


私、谷本もXで日々発信を行っています。
ぜひnote、Xについて今後もフォローをお願いします。
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相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。

お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
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