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「保証枠が〇〇百万円空いているので使ってください!お願いします!」に付き合ってはいけない理由。

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

銀行の担当者から
「保証枠が〇〇百万円空いているので使ってください!」
「お願いします!」

このようなお願いをされたことがないでしょうか?

お優しい社長さんは「しょうがない、いつもお世話になっているから借りようかな」などと思い、首を縦に振る機会もあったかもしれません。
今回は、この言葉に付き合ってはいけない理由を解説します。

融資に関する相談は、問い合わせフォームやFacebookのDMなどから受け付けています。


社長!ちょっと待ってください!

社長!ちょっと待ってください!

「保証枠が〇〇百万円空いているので使ってください!お願いします!」と銀行の担当者から言われた社長、ちょっと待ってください。
以下のような場合は、このようなお願いに付き合ってはいけません。

  • 今後調達余力を増やすためより多くのプロパー融資を進めたい

  • 新規金融機関を増やしたい

  • 有事の際に借入をできる状態を確保しておきたい

それぞれ、詳しく見ていきたいと思います。

今後調達余力を増やすためより多くのプロパー融資を進めたい

まず、銀行が考える調達余力とは、取引金融機関から現状いくら追加融資がうけられるかを推測したものになります。
銀行の中では、3~5年の各行の融資残高や保証付残高、不動産や預金の担保状況を一覧にした書類を作成します。それをもとに、融資残の減り具合などから追加調達の余力を判断します。

その判断材料として一番確実なのが、保証協会に直接連絡をして「この企業であればあといくら直近で保証できますか?」と確認をすることです。
「直近で利用してしまっているので現状ゼロです」と言われた際には、自行のプロパー融資後の調達余力がなければ企業にもしものことがあった際のセーフティーネットが薄い状態となります。

新規金融機関を増やしたい

上記の理由とも重なりますが、御社が新規行を入れて追加融資を受けたいと考えた時、できればプロパー融資を検討してほしいと思うでしょう。
その時にも、その新規行も保証協会に事前相談をします。

保証枠がいくら残っているのかを確認した際に、ゼロ回答を受けてしまうと、やはりセーフティーネットが薄い状態と判断されて新規のプロパー融資に二の足を踏んでしまう可能性があるのです。

有事の際に借入をできる状態を確保しておきたい

これから「業況が一時的にでも厳しくなるぞ」と思ったとき、または業況が厳しく手元資金が薄くなりつつあるときに、果たして取引行がプロパー融資で確実に支援をしてくれるでしょうか?

この状況下で確実ではないときに大事なのは、やはり保証協会枠です。
有事の際に利用できる調達枠の確保は、社長にとっても安心材料になります。

常に保証付き枠はあけておこう

常に保証付き枠はあけておこう

これらの事情から、常に保証付き枠をパンパンに利用することはおすすめしておりません。
常時余力をもって対応するためには、日々の資金繰り管理が肝要です。

今の借入状況がどうなのか?
今後どのように調達を進めていけばよいのか?
気になる方はぜひ一度ご相談ください。

Xでも日々発信を行っています。
ぜひnote、Xについて今後もフォローをお願いします。
https://x.com/arriba0519

相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。

お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
初回30分無料相談もお受けしています。

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