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銀行融資の形態は主4種類。それぞれの特徴や違いを知ろう

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

銀行から融資を受ける際に皆さんはどんな形態を想定されていますか?
恐らく、最も一般的なものとしては数年間に渡り毎月分割で返済を行なっていく形式の「証書貸付」を想定されるのではないでしょうか。

今回は、銀行融資の主な4つの形態とともに、特徴をご紹介します。
今後、融資を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。


融資の形態は主に4種類

融資の形態は主に4種類

銀行融資の形態は、主に以下の4つです。

  • 証書貸付

  • 手形割引

  • 手形貸付

  • 当座貸越

それぞれの特徴や違いを詳しく見ていきましょう。

証書貸付

証書貸付は、銀行融資の形態で最も一般的なものです。
融資ごとに金銭消費貸借契約証書を作成し、融資額・金利・返済期間を設定します。
融資を受けた際は返済スケジュールにあわせ、返済を進める流れです。
銀行融資と聞くと、証書貸付を想像する方が多いでしょう。

長期での融資に用いられることが多い形態で、低金利で大きな金額を調達しやすいのがメリットです。ただし、融資を受ける度に審査を受けなければなりません。
証書貸付を利用する際に大事なのは毎月の返済をしっかり利益で行えていることです。
税引き後利益+減価償却費と年間返済金額を引き算した際に税引き後利益+減価償却が上回っていれば安定しています。
今後追加融資を受ける際にも税引き後利益+減価償却と現状の年間返済金額+今後の年間返済金額を引き算して税引き後利益+減価償却が上回っていると銀行は融資がしやすいです。

手続きや書類の準備に負担を感じている方は、ぜひご相談ください。お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

手形割引

手形割引は、企業が保有する手形を銀行に買い取ってもらい、資金を調達する方法です。
手形とは、商品やサービスを販売した際に現金の代わりとして受け取るもので、期日にならなければ現金化できず手元の現金は増えません。

しかし、手形割引を活用することで、本来は期日にならなければ受け取れない現金を前倒しで受け取れます。
スピーディーに資金が調達できる方法ですが、手形を振り出した相手企業の信用力も審査に影響するため、必ず現金化できるとは限りません。
また、現金化する場合は利息や手数料が差し引かれます。

現在、手形取引は縮小傾向にあります。
業種によっては残っていますが、あまり目にする機会は少なくなってきています。
その代わり、「でんさい」や「電手」という名称で手形を電子化した取引も発生してきています。
このメリットは、印紙が不要であることです。
通常の手形割引の場合、手形額面を全額割り引かなければならなかったのですが、電子の場合は必要な金額だけを割り引くことが可能です。

手形貸付

手形貸付は、基本的に概ね6ヶ月以内で返済日を定め、期日に一括返済を行う融資の形態です。
返済できる見込みがあり、短期間の融資を受けたいときに利用します。

大口の受注があった際に、その売上の回収金を返済原資とし、先行する仕入れや外注費用を支払うために使用されるケースが多いです。
また、補助金の入金があるまでのつなぎ融資を行なう際にも利用します。
(ひも付き融資ともいわれます)

この融資形態を利用する際には、資金繰り表の作成を求められることが多いです。売上に波のある業種によっては積極的に利用をしてほしい融資形態なのですが、銀行側からスムーズに提案されることが少ないです。
理由としては、期中の管理を担当者が行わなければならない点、半年以内に返済するため担当者の実績として残らない可能性がある点が挙げられます。
そのため、積極的に案内されない傾向にあります。
毎月の返済負担がないことから、正確な資金繰り表のもとであれば積極的に利用をして頂きたい融資です。

当座貸越

当座貸越は、銀行と融資の枠を設定し、自由に出金・入金を繰り返すことができる形態です。
枠の中で自由に利用できるため、一定の信用が必要となります。

一度契約を結ぶと、枠の中であれば何度でも融資を受けられるのが特徴です。融資の必要がないときは無理に利用せず、必要なときにだけ利用できます。
ただし、状況によって金額が異なったり、一定の実績がある企業でなければ審査に通らなかったりする場合があり、注意が必要です。

ご存じない方々が多いのですが、保証協会の制度としても当座貸越は存在します。

その他の融資メニュー

その他の融資メニュー

上記で紹介した形態の他にも、シンジケートローンコミットメントラインといった比較的規模の大きい企業が利用する融資メニューもあります。
また、保証協会付きの融資だけではなく、銀行単体での貸付けであるプロパー融資にも分けられます。

最近の傾向として銀行は貸出残高の目標というよりは、収益(支店の利益)に目標の重きを置いています。
そういった中、プロパー融資をする際に財務条件などを設定するコベナンツにより、数パーセントの融資実行手数料に近いものが発生することがあります。
この手数料は融資金額に対して発生するものなので、思ったよりも高額になりがちです。
弊社が財務改善に関わることで、こういったフィーの削減をしたり、それぞれの金融機関に対してアプローチすることでシンジケートローンのアレンジメントフィーをそもそも無しにしたりする活動も行っております。

お客様の経営成績、財務状態に合わせて保証付きだけではなく、様々な融資の引き出しというのも重要なポイントになります。
この点はまた改めて解説をさせて頂きます。

融資にお悩みの方はぜひご相談を

融資にはさまざまな種類があり、状況や希望に合わせたものを選ぶことが大切です。

「うちはどうなんだろう?」
「どの融資が適しているか分からない」

このようなお悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談下さい。
〇〇銀行さんに任せていれば安心。とは必ずしも言えません。
銀行は銀行の都合でお客様に融資を行っているのです。

お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
初回30分無料相談もお受けしています。

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