![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145279898/rectangle_large_type_2_2b39f5474a7b61ce6947e6a055e374b4.png?width=1200)
銀行内、決算登録(格付け)の流れは?私たちが気を付けるべきポイント
こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。
企業は1年に一度、決算を迎えると取引金融機関または新規の金融機関へ、決算書を提出します。決算書の内容を見た後、数日以内に質問が来ることでしょう。
ダメな担当者はこの決算登録作業を後回しにしたり、後輩に丸投げしたりしますが、適当に作成された決算登録によって、格付けが左右される可能性が少なからずあるのです。
今回は、そのリスクを抑えるためのポイントを解説します。
融資にお悩みの方は、弊社にご相談ください。
(※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください)
銀行融資における「格付け」とは
![銀行融資における「格付け」とは](https://assets.st-note.com/img/1719402301487-Z06Db562H5.jpg?width=1200)
銀行融資における「格付け」とは、銀行が企業に対して行う信用判断のことを指します。11段階程度に区分して格付けを行うのが一般的です。
融資を受けるためには、この格付けを意識しなければなりません。
格付けが低いと危険と判断され、融資が受けられなくなります。
(格付け毎に貸倒引当金の設定などにも影響を与えます)
リスクを最小限に抑えるポイント
![リスクを最小限に抑えるポイント](https://assets.st-note.com/img/1719401278836-9wpnvceP3U.jpg?width=1200)
リスクを抑えるポイントは、以下の3つです。
必要な資料提出を事前に行う
補足が必要な場合は事前にまとめて共有する
元銀行員のアドバイスを受ける
それぞれ詳しく解説します。
必要な資料提出を事前に行う
例えば、前年対比で大きく変動している科目がある場合はケアが必要です。
大幅に増加した(または減少した)在庫や売掛金があると、赤字を補填するために来期の売上を今期に当て込んでいる(売掛金)、または粗利を出すために在庫を水増しし、利益率の調整をしていると思われかねません。
この点については、銀行内のシステムで自動的に注意ポイントとしてアラームが付いてしまいます。
アラームがついてからの弁明では遅いです。
決算書を提出する際には、前年対比で大きく変動している理由と、
それに付随したエビデンスを提出すると良いでしょう。
補足が必要な場合は事前にまとめて共有する
補足が必要な場合には、事前にメールなどでまとめて共有しましょう。
上記と繋がる内容ですが、現在決算書の提出は印刷して紙で渡すよりもメールなどで提出する機会が多いのです。
そのため、口頭で説明をする機会を得られない可能性もあります。
直接説明できない可能性があるのであれば、メールに決算書やエビデンスを添付し、しっかりとした説明文章をつけて共有をするべきです。
ただし、銀行員はあまりメールでの連絡を得意としていません。
皆さんもご経験があるかもしれませんが、メールをした内容について電話が返ってくることがあったと思います。
メールの見落としを防ぐためにも「メールが届いたこと」「内容についての確認ができた旨」について銀行担当者に必ず確認してください。
元銀行員のアドバイスを受ける
そもそも、銀行の格付けを左右する項目を理解していないような場合は、決算前に私たちのような元銀行員のアドバイスを受けることがおすすめです。
自社の決算書の課題点や修正点、改善点などは私たち銀行員にしかわかりません。税理士でも分からないことは多々あります。
なぜなら、銀行融資は税務会計上で審査をしているのではなく、あくまで銀行の土俵で審査を行っているからです。
そもそも、見ている視点が違います。
うちの決算書はどうなんだろうか?
何か課題があって思ったほど銀行から融資が受けられていない…
これから融資を計画的に増やしたい…
こういった考えがある場合、私たちのような元銀行員が御社の財務担当者でいるとかなり安心感があるはずです。
決算書が出来上がってからでは遅い
![決算書が出来上がってからでは遅い](https://assets.st-note.com/img/1719401855734-IEoAGgxxfU.jpg?width=1200)
出来上がった決算書からではできることが、非常に少ないのです。
私たちは、決算の半年前から決算書対策の準備を行うことを標榜しています。
最初にあった売上利益の調整は、正直決算後でも可能です。
しかし、売上利益の調整をしても貸借対照表の科目推移を見れば、どこをどう調整をしたのか私たちであればすぐに分かります。
一番大事なのは、「現預金残高」です。
銀行融資や銀行格付は、キャッシュフローを基に審査をしているといっても過言ではありません。私たちはその目線をもって並走し、事業の安定と拡大を図ることを目指しています。
だからこそ、成功報酬に偏ったお付き合いは一切せず、月額顧問契約制にこだわって仕事をしているのです。
少しでも悩みがある方は気軽に相談を
![少しでも悩みがある方は気軽に相談を](https://assets.st-note.com/img/1719402092339-4OVOt9uTf8.jpg?width=1200)
少しでも不安や悩みがある方は、ぜひ一度弊社にご相談下さい。
初回は、30分無料での相談をお受けしています。
また、相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。
フォームまたはFacebookから気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。
※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。
主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。
資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません。
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。
社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。
銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。
お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)
創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。
ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。
現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。
事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
初回30分無料相談もお受けしています。