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資本政策で使う言葉を融資の現場では使わない方が良いこともある。

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

私たちは、元銀行員が企業の財務担当者として銀行融資を円滑に利用するための活動を行っていますが、お付き合いを頂く企業の中には出資を検討または既に受けられている企業もあります。
今後、出資も検討しながら銀行融資も考えたい!という経営者の皆さんに覚えておいていただきたいことがあります。
今回は、そういった内容です。

そして谷本はこの度、自身のYouTubeチャンネルを開設いたしました!
早速、1/29に1本目の動画がアップされています。

今回アップしている1本目の動画は、『資金調達コンサルタントの一日密着』というタイトルで作成させていただきました。
お客様にも出演いただき"リアル"を動画に詰め込んでいます。ご出演いただいた社長の皆さまありがとうございました!

融資や返済にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
融資に関する相談は、問い合わせフォームやFacebookのDMなどから受け付けています。


融資と投資の考え方の違いとは?

融資と投資の考え方の違いとは?

まず初めに、融資と投資の考え方の違いをお話ししたいと思います。
融資は過去の実績(財務諸表など)を基に融資の可否を判断しています。
逆に投資については将来の企業価値を基に資金提供を判断します。

どうでしょう?
融資は過去を基に判断、投資は将来を基に判断と見ているポイントがまったく逆であることが分かります。

投資の現場で使われる言葉は融資の現場にはそぐわない

投資の現場で使われる言葉は融資の現場にはそぐわない

バーンレート(Burn Rate:予測と実績)とランウェイ(資金不足までの残り期間)という言葉を使うことになると思いますが、銀行は6か月後に資金ショートする可能性がある企業に5年返済の融資をするでしょうか?
結論からいうと、融資しません。

資金ショートするような資金計画の企業には、融資をする仕組みになっていないのです。

出資が優先であれば出資先の選定を優先する

出資が優先なのであれば出資先の選定を優先する

シリーズA、シリーズBなどタイミングによっても異なると思いますが、まずは出資を要する事業なのであれば、そちらを優先して下さい。
出資が固まっていないのに、出資ありきのビジネスに融資を銀行が検討することはありません。

出資先企業や個人の信用力も大事

この際に大事なのは、"出資先企業""個人の信用力"です。
ただ出すだけ、またはほぼないと思いますが「反社などとの関わりのある人」から出資を受けてしまうと、その企業にも融資が検討できなくなってしまいます。

融資申込の都度、銀行は「顧客情報照会」という警察とデータベースを共有しているシステムで反社チェックを行っています。
社長、その他取締役、株主が主な対象です。

とある地方銀行の支店長から言われた言葉

少し話が逸れてしまいましたが、とある地方銀行の支店長から言われた言葉が記憶に残っています。

「私たちは特にITに関するようなシステムの優位性を評価して融資をすることは難しい。そういった中で出資をしている企業の信用力をベースに長期的にどんな関係を築いていくのかが分かれば融資も行いやすい」ということを話していらっしゃいました。
私も、これには同感です。

出資が入るまでのブリッジの相談

出資が入るまでのブリッジの相談

「3か月後にVCから入金があります。それまでの運転資金として5,000万円を調達したい。」
上記の内容も定期的にあるご相談なのですが、できる案件は限られます。

  • どこのVCか?(大手か?)

  • そもそも本当に確実なのか?

  • 一番大事なのはブリッジで協力をしたあとに銀行に対してどんなメリットを提供できるのか?

上記を踏まえて、考える必要があります。
短期的に3%で融資をしたとして、銀行にいくら利益が落ちるでしょうか?
それだけの取引だと、"赤字"だということを認識の上、相談をすることが大事なのです。

まとめ

まとめ

今回は、銀行融資と出資の違いについてでした。
それぞれ、別の土俵で勝負をしています。
それぞれのルールを知り、気持ち良く対応をしてもらうための提案書が「事業計画書」だと私は思います。
応援しています!

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相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。

お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
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