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保証付き融資だからと毛嫌いしてはいけない理由【自社のキャッシュフローを考慮してプロパーと使い分けることが大事】

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

今回は、保証付き融資だからと毛嫌いしてはいけない理由をご説明します。
ぜひ、参考にしてみてください。

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企業が融資を受ける際の主な調達窓口

企業が融資を受ける際の主な調達窓口

企業が融資を受ける場合、一般的な調達窓口は下記の通りです。

①銀行経由での保証協会付き融資
②銀行独自のプロパー融資
③日本政策金融公庫および商工中金による政府系融資

中小零細企業は、①と③がメインです。
そんな中、②を得ることに固執をされる経営者または、その顧問税理士さんが時々いらっしゃるのですが、それは果たして正しい選択なのか検証してみたいと思います。

保証付き融資とプロパー融資はどっちが良い?

保証付き融資とプロパー融資を比較しよう

それでは、保証付き融資とプロパー融資を比較しながら、どのように融資を検討するのが良いのか見ていきましょう。

プロパー融資は返済期間が短い

「プロパー融資は保証付きや政府系融資と比べて返済期間が短くなりがち」
皆さんが保証協会から運転資金を調達する際には、何年返済で借りているでしょうか?
だいたい、5~10年で借りるパターンが多いと思います。

プロパー融資で調達した場合は、1~5年以内であることがほとんどです。
3年が平均といったところでしょうか。

中小企業はプロパー融資だけでは難しい

特にスタートアップを含めた中小企業の場合、なるべく多くの調達、そしてなるべく返済期間を長く取り、キャッシュアウトを少なくしておきたいという要望が多いと思います。

そういった中で、本来プロパー融資だけだと長期の運転資金が出にくいことから、会社のキャッシュフローにそぐわない場合があります。

保証付き融資とプロパー融資を組み合わせる

保証付き融資とプロパー融資を組み合わせる

融資においては、自社のキャッシュフローを考慮してプロパー融資と保証付き融資を使い分けることが大事です。
例を挙げながら、詳しい内容を見ていきましょう。

プロパー融資+保証付き融資で考える

例えば、プロパー融資で3年の期間を銀行に提示された場合に、下記のように取り組んでみてはいかがでしょうか。

【総額3,000万円の場合】
・プロパー融資1,500万円 3年返済 @42万円 最終回30万円
・保証付き融資 1,500万円 7年返済 @18万円 最終回6万円
※返済金額は例

これが、プロパー融資3,000万円の3年返済だけだと@84万円、最終回60万円になります。
先ほどの例でみると、プロパーと保証付き融資のミックスだと年間返済元金は720万円、プロパーのみだと年間返済元金は1,008万円、結果として288万円の差があります。
金額が大きくなればそれだけ差が広がっていきます。

組み合わせると次の調達がしやすくなる

銀行の考える返済原資は、「税引き後利益+減価償却費」です。
この返済原資から「年間返済額+今後調達する年間返済額」を引き算した時に、今後の調達できる見込み金額が出てきます。
※(税引き後利益+減価償却費)-(年間返済額+今後調達する年間返済額)

この計算をしたときにプラスになればなるほど、次の調達がしやすくなるということです。
通常、この計算をしたときのプラス金額分、前年対比で現預金が増加していると、実際に「キャッシュフローがプラスに働いているね」と銀行は評価をしてくれます。

キャッシュフローを考えることが大切

キャッシュフローを考えることが大切

どんなに利益が出ていても、キャッシュフローがプラスになっていなければ、銀行はさらなる増加運転資金は出してはくれません。
それを考えた上で、調達金額と合わせて返済期間にもこだわって頂けると、将来的に安定した財務体質を構築することができます。

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調達金額が大きい企業ほど、調整ができれば大きくキャッシュフローが変わってきます。
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主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

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理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

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粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
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