「銀行融資は基本毎月払い」が意味していることは?売上に波がある企業にこそ見て欲しい
こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。
銀行融資というのは運転資金、設備資金問わず基本的には証書貸付という形態の毎月決まった金額を返済する方法で借入を行います。
この毎月返済を行う融資形態が一般的な中で、より銀行から調達を行っていくためには何が必要なのでしょうか。
「銀行融資は基本毎月払い」
今回は、この言葉が意味することを解説したいと思います。
融資や返済にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
融資に関する相談は、問い合わせフォームやFacebookのDMなどから受け付けています。
毎月安定した売上利益を確保する
大前提として、毎月安定した売上利益がなければ融資は受けられません。
銀行は安定した売上を望む
「毎月返済がある=毎月安定した売上利益がある」と銀行は想定します。
季節要因などありながらも、毎月ある程度の売上利益がある企業だと、銀行は融資がしやすいのです。
税務申告書の中で「法人事業概況説明書」というところがあり、その2ページ目に月別売上を記載しているところがあります。
お客様から月別の試算表をもらわなくても、ある程度月次の売上はここを見れば分かるのです。
売上が定期的かつ安定的に上がっていることも大切
銀行は3ヶ月に一度大きく売上利益が上がり、他の月が赤字の会社よりも、毎月売上利益が上がっている企業に融資をしたいものです。
例え、同じ売上利益金額だったとしても、定期的かつ安定的に売上利益が上がっている企業の方を銀行は重要視します。
理由は、毎月の銀行返済は利益から行っていくものだからです。
売上に波のある会社は資金繰り表を作る
売上に波のある会社は、資金繰り表を作って欲しいと思います。
その理由とともに、手形貸付について解説します。
資金繰り表を作って欲しい理由
売上に波のある会社は、資金繰り表を作って欲しいのです。
売上に波がある、利益が出る月と出ない月がある、数ヶ月に一度の売上に対して商品仕入れや製品の作り込みに時間を要し、大きくキャッシュアウトとキャッシュインを繰り返すような事業を行っている事業モデルの企業もあります。
このような場合は資金繰り表を作り、銀行から手形貸付という形態で融資を受けましょう。
手形貸付とは
手形貸付とは、返済期日に一括返済をするタイプの融資形態です。
売上に波のある企業に最適で、商品仕入れや製品の作り込みフェーズでは利払いのみ、商品の納品を行い売上の回収が行われたときに返済を行います。
そして、また仕入フェーズで手形貸付にて融資を受ける。
これを繰り返すことで安定的に資金繰りを行うことができます。
この融資形態を受ける際に必要になるのが資金繰り表で、売上・仕入と入金と支払いのタイミングを分かりやすく示したものです。簡易なものだと、日本政策金融公庫のHPからダウンロードすることもできます。
※こちらの18番です
今まで、手形貸付について提案を受けたことがない企業も多いと思います。
これには理由がありますが、それについてはまた別の機会にご共有したいと思います。
気になることはぜひ相談を
銀行から手形貸付を受けるための資金繰り表のアドバイスや作成支援、なぜ手形貸付を銀行から今まで提案を受けてこなかったのかについて、早く知りたい方はぜひご連絡ください。
その他にも、気になることがありましたら、気軽にご相談いただければと思います。
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