薔薇に火が灯る
少し天候が不順な日が続いた
どことなく淀んだ空気が充満する部屋
窓を開け放つ
庇の下
雨避けに置いた薔薇の鉢
朝日がそこに
まだ固い蕾に
火が点る
しばらく見入る
そういえば
母のところでは
ずいぶん雨戸を開けていない
開けなくていいと
そう言ったから
また毎日開け閉めに手を貸す余裕も
その気も失せている
とはいえ
この小さく灯った蕾に
目をやることがないとしたら
少し不憫な気持ちが胸に残る
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少し天候が不順な日が続いた
どことなく淀んだ空気が充満する部屋
窓を開け放つ
庇の下
雨避けに置いた薔薇の鉢
朝日がそこに
まだ固い蕾に
火が点る
しばらく見入る
そういえば
母のところでは
ずいぶん雨戸を開けていない
開けなくていいと
そう言ったから
また毎日開け閉めに手を貸す余裕も
その気も失せている
とはいえ
この小さく灯った蕾に
目をやることがないとしたら
少し不憫な気持ちが胸に残る
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