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#18 管理職を目指す若手社員、中堅社員が身につけるべき「思考法」10選

複業(副業)やパラレルキャリアを目指す会社員の方に向け、「本業は会社員 × 複業で経営者」になる10ステップを、発信している「かける」です!

平日毎日投稿していますが、金曜日は番外編として、お役立ちビジネス知識やnoteに関することなどをテーマにしています。この記事では、管理職を目指す若手社員、中堅社員が身につけるべき「思考法」について、ご説明します。

なお、副業の始め方や起業準備、特に、「会社員として働きながら、起業し会社経営を行うためのプロセスやノウハウ」を、以下のリンクにあるサイトマップにまとめています。ぜひ一度、ご覧ください!



1. 論理的思考(ロジカルシンキング)

論理的思考は、情報や主張を筋道立てて整理し、誰が読んでも理解しやすい構造に落とし込む思考法です。あなたが上司や関係者に何かを提案する際、論理的思考によって話の骨組みを明確にすれば、単なる思いつきではなく、根拠と手順を伴った結論として受け止められます。

組織において合意形成を進めるには、個人の勘や経験則だけでなく、整理された論理展開が欠かせません。複雑な問題を扱うときも、論点を分解し、必要な情報を選り分け、最終的な意思決定にいたる道筋をクリアに示すことで、周囲は「この人の判断は信頼できる」と感じ、あなたの発言に耳を傾けるようになります。

2. 批判的思考(クリティカルシンキング)

批判的思考は、思い込みや常識を疑い、本当にその前提が正しいのかを批判的かつ冷静に検証する姿勢を養う思考法です。管理職を目指すなら、社内に根づいた慣習や、取引先が当たり前として受け入れている条件を見直し、隠れた問題点やリスクを発見する必要があります。

表面的な説明や一般的なフレームワークに流されず、「それはなぜ有効なのか」「別の可能性はないか」と考えを深めることが、根拠の弱い戦略を回避し、より堅実で効果的な方策を導き出す土台となり、あなたに困難な局面を打開する胆力を与えてくれます。

3. 問題解決思考

問題解決思考は、今起きている課題を正確に定義し、その原因を突き止め、再発しないための打ち手まで落とし込むプロセス全体を意味します。単に目の前の不具合に応急処置を施すのではなく、なぜその問題が生じたのかを掘り下げて考えることで、対症療法ではなく、抜本的な解決策を打ち出すことが可能になります。

こうした習慣が身につけば、チームや部署が同じ過ちを繰り返すことが減り、あなたは「問題の本質を捉え、組織全体を前進させられる人」として評価され、管理職への階段を着実に上ることができるでしょう。

4. デザイン思考

デザイン思考は、顧客やユーザーの視点に立ち、潜在的なニーズや不満をくみ取ることで、新たな価値やイノベーションを生み出すための手法です。市場に明確な答えがない領域で勝負する際、仮説だけを頼りにしていては的外れな施策に時間とお金を費やしかねません。

デザイン思考を用いれば、顧客インタビューや観察を通じて問題を再定義し、プロトタイプを迅速に試して修正を重ねることで、現場感覚に根ざした革新を実現できます。人間中心の発想で不確実性に対応できるようになれば、管理職として新規事業や商品改善に果敢に挑戦し、組織に新風を吹き込む力を持つことができます。

5. システム思考

システム思考は、組織や市場を相互に影響し合う要素の集合体としてとらえ、一部分を変えることで他の部分にどんな影響が及ぶかを読み解く思考法です。特定の施策がどこかで成功しても、それが別の部署や顧客層で悪影響を及ぼすようでは、結果的に全体の生産性は下がってしまいます。

システム思考を身につければ、短期的な成果だけでなく、長期的なバランスや持続性を念頭に入れたうえで判断を下せるようになります。あなたは単なる「自分の仕事ができる人」ではなく、「会社全体を良くする人」として周囲から頼られる存在となるでしょう。

6. 戦略的思考

戦略的思考は、変化し続ける外部環境と自社の内部資源を見極め、長期的な成長シナリオを描く力です。市場の動向や技術トレンド、競合企業の動き、そして自社の強み・弱みを冷静に分析し、どの分野にリソースを振り向けるか、どの事業を強化・縮小するか、といった指針を示します。

管理職には短期的なノルマ達成以上に、持続的な価値創造を考える視座が求められます。戦略的思考に優れた人は、優先順位が曖昧な状況でも惑わされず、将来を見据えた投資や撤退を判断でき、組織を長期的に繁栄へ導く牽引役となるのです。

7. アジャイル思考

アジャイル思考は、計画と実行を小さな単位で進め、変化があれば柔軟に軌道修正しながら前へ進む考え方です。長期計画を一度決めたら変更しない、というスタイルは現代にはそぐわなくなっています。市場環境は刻一刻と変化し、新たな顧客ニーズや技術が次々に生まれるからです。

アジャイル思考を身につけると、常にフィードバックを反映し、試行錯誤を繰り返しながら最適解に近づけます。停滞することなく、状況に応じて即応できる人材は、チームに活気とスピード感をもたらし、「不確実な時代でも、この人となら安心して進められる」と思われるようになるでしょう。

8. データ駆動思考

データ駆動思考は、感覚や経験に頼るだけでなく、根拠となる数値や事実をもとに判断するアプローチです。ただし、数字だけを追いかけるのではなく、データが示す意味を理解し、事業や顧客体験との関連性を読み解くことが重要になります。

正確なデータ分析を通じて、何が成果に寄与し、何が足を引っ張っているのかを検証すれば、チームや上層部との議論もスムーズになり、あなたの提案は「裏付けがある信頼できる意見」として受け入れられやすくなるでしょう。

9. レジリエンス思考

レジリエンス思考は、失敗やトラブルを成長の糧に変え、逆境から立ち直る力を育む姿勢です。どれほど綿密な計画を立て、どれほど優れた戦略を用いても、想定外の事態は起こり得ます。

そんなとき、動揺して思考停止するのではなく、何を学び、次へどう活かすかに目を向ける人は、組織をしなやかにリードできます。失敗を隠さず共有し、改善策を生み出す過程そのものがチーム全体の成熟度を高め、周囲は「この人なら困難もチャンスに変えてくれる」と強い信頼を寄せるようになるでしょう。

10. 共感思考

共感思考とは、データや論理だけに頼らず、関わる人々の感情や背景を理解し、それを受け止める力です。ビジネスは本質的に人と人との関係の中で成り立っており、組織には多様な価値観や事情を持つメンバーが集まっています。

こうした環境で、共感と思いやりを持って相手の立場に立てる人は、心理的安全性を高め、メンバーのアイデアを引き出し、チームを一つにまとめる力を発揮します。単なる指示・命令型ではないリーダーが求められる今、共感の力は人の心を動かし、組織を柔軟かつ強固にするための不可欠な要素といえるでしょう。


この記事では、管理職を目指す若手社員、中堅社員が身につけるべき「思考法」について、ご説明しました。みなさんのキャリアデザインやキャリアプラン、キャリアアップの検討や準備の参考になれば、とても嬉しいです。

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