便秘で摘便(指で掻き出してもらう)体験記!出口を塞がれたウンコの叫び。
■下剤を飲んでも出ない便を最終的にどう出すか?
それが「摘便」という処置である。
■摘便とは指でうんちを掻き出す処置である
■摘便はどうやるのか?病院のベッドなのか?トイレなのか?
そして時間はどれくらい掛かるのか?痛いのか?
これを読むと分かります。
お尻をふさぐコンクリートのように固まったウンコ。
それはまるでアロンアルファでガッチリ接着されたかのような。
出ない、、、どう頑張ってもでない。
そんな時、下剤を飲むと死ぬことがある。
なぜ死ぬのかと言えば、出口塞がれてるのに下剤で腸を無理に動かせば、腸が破れるから。腸が破れたらオダブツなのである。腸閉塞で腸が破れる。
実は便秘は超怖い。この直腸性便秘と下剤のコンボで死んだ人を知っている。
しかしそんなことは所詮他人事くらいに思っていた。
私の身には起こらないはず。
だって健康だし快便だったから。
しかしひょんなことから便秘になった。
たった1週間くらいだし、どうってことないやと気軽に浣腸してみたら
えらい目にあった。
最終どうしたか、、、摘便した!!
(指でうんちを掻き出す処置を受けた)
その摘便体験記である。
確かに珍しく便秘だった、、、
いつもは朝からキャフェでラテを楽しみ、
おすまし顔でついでにウンコもし、
なんていい朝なの〜!と気持ちよく始める日々だったところ、朝キャフェウンコをやめてから便秘ではあった。
それでも数日前にコロコロの、
すっかり水分を失ったウンコを3玉ほど産んだ。
それから先は便意は微妙にあるが出ない。
そんなどんよりした日々であった。
とうとう、私という闘うボデーをタイトなデニムに捩じ込めないウエストになってしまい、こりゃもうパパッとライスで浣腸して出してやろ!と決意。
そして浣腸したところからこの地獄のデスマッチが始まった。
浣腸しても出ない。
出口が塞がれているのに決壊してるダム!
まずは出口を塞いでるウンコを爆破しないといけないのに、
封鎖されたまま奥から雪崩れてくるいう地獄。
それでもその岩盤を通り抜けて
湧水の如くすごい勢いでウンコ水は出てくるわけ。
トンネルでもいい。
封鎖されたトンネルの奥には大量の土砂が。
その土砂が隙間を見つけて溢れ出す、、、
炭鉱か。
イケーーー!って、
連続発破3回もしたもんだから
もう引くに引けない。
土砂は流れ続け、
トイレからも出られない。
泣きながら
「固いウンコ出す方法」 って検索したら
「固いウンコ出す 緊急」 って出てきたから
多くの先人が同じ道を通っていたらしい。
最終手段として浣腸をあげている知恵袋もあり、
万策尽きた感も半端ない。
救急車なのか?
救急車?
いやそりゃまずいよ、土砂をちょび漏れさせながらでいいのなら、病院自力で行けるもの。
そんな訳で#7119に電話した。
「便秘で浣腸3本したのに出ません。
出ないのにうんこを含んだ土砂が止まりません。
苦しいです。死にそうです」
脂汗を垂らしながら、
ちょっとでも腰を浮かそうものなら
不本意ながらトイレが勝手に流れる。
ジャアーーーーーーーーー
ジャアーーーーーーーーー
のBGMの中、臨場感溢れる実況中継。
「分かりました、それ以上自力では頑張らないでください。救急外来を探しますので、そこに連絡してから受診してください」
と言われ、
4病院くらい教えてもらう。
そして電話して繰り返される、WBC(わたし便器チャレンジ)
何度目かの電話で
「じゃあ指でうんこを掻き出して下さい」とアドバイスされる。
キタキタキタ。
薄々知ってた、、、調べた時に
指でうんこ掻き出した話あった。
しかし「自分でやると直腸に傷が付いたりして危険だからやらないで」って#7119の人は言ってた。
え、ええい!
イケー!
いったれーー!
ままよーーー!
震える手でチャレンジを試みるが、
、、、で、でけん!
の桶狭間。
何軒か目の病院とのやりとりで、
とうとう電話口で聞いたよ。
「摘便してもらえますか?」って。
そしたらこう言われたよ。
すっごく嫌な感じで。
「私があなたの肛門に指を突っ込んでうんちを掻き出すって事ですよ?それでいいんですか?それであなたは満足なんですか?」と。
だから真っ直ぐな目で答えた。
「全然いいです」と。
「満足です」と。
そしたら
「うっ、、、」ってなってた。
しかしその病院にはできれば行きたくない。
人を辱めるようなことを言うようなやつに
やられたきゃない。
で、違う病院にも何軒か泣きながら電話した。
そしたら
摘便できるかはケースバイケースだが
とりあえず見てくれる病院を発見し、
ムーニーマンでやっとの思いで病院に辿り着いた。
素気ないお医者さんだった。
「下剤出しますね」
え?ハ?
そりゃ浣腸で試みたわ!
でも出ないから来たんだわ。
「それじゃ出なかったから来たんです」と畳み掛けたが
イマイチ伝わらない、この緊急性。
「出口が塞がれているのに更に下剤で動かしたら腸が破裂して死ぬことになりませんか?そういう人知ってます」と言ったら、
「下剤飲むのが怖いなら、仕方ないですね」
という塩対応。
ワタクシことムーニーマン、姿勢を正して精一杯言った。
「勝つ為にここに来ました」と。
「この岩を砕く為にここに来たんです、今は憧れを追っている時ではないんです。摘便して下さい」
と。
医者はあくまで塩対応だったが、
後にいた看護師さんには刺さっていた。
手袋を付けスチャっと立ち上がる。
イケメン若手男子も立ち上がった。
オーマイガー。
なんと診察台の後ろのベッドにペットーシートみたいなのを敷いて準備。
神よ。なぜどうして。
ベッドの上なのね?と。
でもそんなの致し方ない。
と、その時、女性看護師が言った。
「ここじゃなく、トイレでやります」
と。
頼れるぅ。
そこからは本当出産だった。
便器で腰を折りスタンバイ。
「はい、口開けて息吐いてー!」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり
忖度なし。
「ひぃいいいいいいん」
を3ターム。
「じゃあ力んでみて」
「ふん、ふん、ふぅ〜〜〜〜〜ん!!」
ダラダラ脂汗を垂らしながらの必死の形相。
地獄絵図。
人に応援されながらウンコしたの初めて。
しかしその応援虚しく情けない声が出る。
「ダメです、レインボーブリッジ突破できません」
「よしじゃ、もう一回行くよ!
口開けて、息吐いて」
「ひぃいいいいいいいいい〜ん」
すること4ターム。
また再びの力みタイム。
「じゃあ力んで」
「ふん、ふん、ふぅーーん。
ふき゛い゛ーーーーーーーーーーー
めりめりめりめり
来てます、来てます。
最後の力を振り絞るんだ。
もうどうなっても構わん。
「りゃあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
愛、ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで。
鼻水と涙と脂汗が大決壊。
頭が出てきた。
よしもう少しだ。
頑張れ!頑張るんだ!
そして、ついにその時が。
おんぎゃぁ〜〜!!!!
感動した。
泣いた。
難産の末ついに生まれた。
「おめでとう」
って言って看護師さんはトイレから出ていった。
振り返りながら、
誰でもトイレだから扉閉まるを押すと電気消えちゃうからどうしますか?って聞かれた。
「大丈夫だ、問題ない。私のことはもう気にするな。開けっ放しで行ってくれ」と。もう今更何を恥ずかしがることがあろうかの境地に達していた。
スジャータを飲んで悟る者もあれば、
このような形で悟る者もある。
ズタボロのヨロヨロになりながら汚れた周りをお掃除し、
(胎盤が跳ね飛ぶ)
あんよも綺麗に拭き拭きして、
ついでに涙も拭いて分娩室もとい誰でもトイレから出てきた。
10ラウンドを戦い抜いたボクサーのようになりながら。
それから看護師さんに、
泣けなしのマニーをかき集め手渡そうとしたら、断られた。
なんて立派なの!
そんな壮絶体験だった。
それから数日経ったけど尻が痛え。
怖くて直視してないけどドナルドダックになった気分。
当たり前だ。
場合にもよるんだろうけど、
私は摘便は自分じゃ無理だったなと思う。
たかが便秘、されど便秘。
固い便が詰まってるとこに下剤飲むのは怖いから
やめた方がいいと思う。
それなら下剤より「軟便剤」がいいと思う。
後から調べたら「オイル出る」って薬があって
そういうのが良さそう。
まずはそういう軟便剤を先にやってみたらよかったかもと思った。
それでもダメなら摘便もあり。
昔は、かんざしの先が摘便用の掻き出しになっていたそうですよ。
皆悩んでいたんだなぁと思いました。
私のように慢性の便秘じゃなくて、
単にトイレを後回しにしていたってだけで
こんなことになるんだから。
どうか皆さんお気をつけあれ。