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【アラスカ旅日記】 走りたくてたまらないハスキーたち
フェアバンクスから東へ20キロほどのところにチェナ温泉リゾートがある。
その昔は利用者のほとんどが日本人観光客だったというが、最近では地元の人も含め国際色豊かな利用者で賑わっているという。
そろそろ温泉が恋しい・・・
と言いつつ今回は入浴しなかったのだが、ドライブがてらこの山奥の温泉地までやってきた。
車道こそきれいに除雪されていたが、チェナまでの景色は市街地より雪深い印象だ。
その山道のつきあたり、もくもくと白い湯気が湧き立っていた場所こそ、チェナ温泉。
車を降りると恐ろしい寒さが待っていた。
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オーロラよりずっとずっと感動しました
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この日この場所がかなり冷え込んでいたことと、オーロラを見る時ほどには防寒対策をしていないかったこともあって、体の芯まで刺さる寒さを感じた。
1分もすると顔がビリビリ痛み出す。5分と外にいたくない。
小走りで案内所に飛び込むと、シュワっと氷が溶けるように、力んだ体もほぐれていく。
油断大敵。
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水着を着て入る混浴スタイル
敷地内には温泉、温水プール、宿泊施設などがあり、スノーアクティビティも楽しめる。
その一つが犬ぞり体験。
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温泉施設とは少し離れた場所に犬ぞりのベースがあり、ざっと30匹以上のシベリアンハスキー、アラスカンハスキーが飼育されているようだった。
ハスキーだって寒いだろう、静かに各々の小屋の中で丸まっているようだった。
係員が出発準備を始めると犬たちが一斉に小屋から出てきて、遠吠えとともにぐるぐる駆け回ったり、小屋の上に乗ってみたりと、猛アピールを始める。
そこから何匹か選抜され、そりに繋いでいく。
中には繋がれた途端そりが固定されているにも関わらずグイ、グイっとひっぱりだすものもいる。
走りたくてたまらないのだろう。
全身からほとばしるハスキーのエネルギーは凄まじい。
12匹ほどがそりを引くロープに繋がれ、準備が整ったところで犬ぞりは森の中へ勢いよく走って行った。
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じっと立っているだけでも顔が痛むほどの寒さというのに、風を受けて走る感覚はどんなだろう。
楽しそうというより、ちょっと恐ろしい。
30分も走ったら顔の表面が剥がれ落ちそうだ。
と、余計な心配をしていると3分ほどで森を一周して戻ってきた。
目の前を駆け抜けたそりのスピードは想像よりずっと速かった。
駆け出したくて仕方のないお犬さんたちのエネルギーを身近に感じ、私の好奇心もまた刺激されるようであった。