⑫劇場版『ハイキュー!!』と自分のなかの天真爛漫について
やっとやっと観てきました!
劇場版「ハイキュー!!」~ゴミ捨て場の決戦~
『ハイキュー』はアニメから入って大好きになりました。
『スラムダンク』もそうですが、「チーム」「成長もの」「最高のライバルたち」などのキーワードとともに、バレーに打ち込む熱量にハートが(ときには目頭も)熱くなります。
私が作品のファンになる重要ポイントに、魅力的なキャラが丁寧に描かれていることがあるのですが、スラムダンクでは三井サン、ハイキューでは及川クンや黒尾サン推しの主人公より味とクセがある脇に目がいく派。
特にハイキューは魅力的なキャラだらけで見ていてほんと楽しい!
そんな脇役をこよなく愛する私にして、アニメシリーズ、映画を観おわって着地したのがなんと王道主人公の日向くん!
これには自分でもちょっと驚いています(笑)
「バレーが大好き」
「ただうまくなりたい、強くなりたい」
余計なものが一切まざってない真っ直ぐなエネルギーは、人見知りで緊張しいのマネージャー仁花ちゃんが言うように、「直射日光を浴びたみたい」
以前の私だったらまぶしすぎ、熱すぎでちょっと距離を置きたくなるタイプ。
それが「いいな~」になったきっかけが、アニメSEASON4の日向が呼ばれていない選抜強化合宿におしかける回。
ピュアな熱量に、今までのやり方を手放す勇気、視点を変えて物を見ようとするマインドが加わるとこんなにも爽快なのか!
自己中ともいえるシンプルさでどんどん周りを巻き込む姿は、1周まわって今さながら憧れたのかも。
なんだか楽ちんで楽しそう!なんですよね。
そんな日向の天真爛漫ぶりに目を細めつつ、時を同じくして開催した読書会
長田弘著の『深呼吸の必要』
こちらの作品では「おとなになったのはどの瞬間?」というテーマが語られています。
私の「その瞬間」で思い出したのが、昔母親に言われたこの一言。
「小さいときはおもしろかったのに、そのうちつまらなくなった」
「言い方!!」とツッコミどころ満載のエピソード。
天真爛漫にふるまっていたのが、幼いながらに周囲の大人の空気を読んで、「ふるまいを変えた=大人になった」のではないかというのが自分なりの分析。
それを聞いた参加者の友人のひとりが、「今でも天真爛漫だと思ってたから、子どもの時はどんだけと思って笑えるwww」と・・・
「えーーーーーっ??!」
今の自分にかけはなれたワード、それは天真爛漫。
そしてそして、いい大人にこの言葉を使うときは、
「純粋という名を借りた周りを考えないマイペース」と自動翻訳して凹む。
でも、ちょっと待って。
日向クンをみて憧れたシンプルなエネルギー。
忘れていた、もういないと思っていた幼いころのおもしろくて天真爛漫な私は、気がつかないうちに一緒にいた??
そうか、そうなのかもしれない。
なりたい姿はいつかの自分、忘れているだけの私かもしれない。
3、4歳のころの私はまだ自分のなかにいるらしい・・・
友人がどのニュアンスで天真爛漫と言ったか案件は、今度ばっちり裏をとりますよ(笑)
言葉の定義は人それぞれゆえのおもしろさ。
『ハイキュー』と『深呼吸の必要』が思いがけずつながったお話でした。
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