思い出は香りが連れてくる
最近話題の曲「香水」を聞いて、ふと思い出しました。
その時の記憶と気持ちが一瞬でよみがえる。
私もそんなことあったなあと。
香水ではなく、リキュールなのですがw
大変残念なことに、私はあまりお酒が強くありません。でも、唯一この「イエガーマイスター」は、うす~くして飲めば大丈夫。56種類もの薬草が使われているハーブリキュールだけあって、独特の香りがします。
このドイツ版養命酒を「やってられないよ!」といういっぱしのお酒飲み風に毎日飲んでた時期がありました。
今でこそ、「そんなこともあったわ」と言える思い出ですが、当時はかなりしんどかった。
それから、パタリと飲まなくなって、2,3年後に「そういえばこれ好きだったな」と久しぶりに飲んだ時、
それはまさに電光石火のごとく!
当時住んでいた部屋のビジョンと、その時の気持ちを一瞬で。
香りが連れてきました。
アロマセラピーを語るとき、香りが「記憶」と「感情」に密接にかかわっていることはよくお話しするのですが、体験的にこれほど強烈なのは初めて。記憶のほろ苦さよりも、「やっぱり香りってすごい!!」の方に感動してしまうのは、アロマセラピストの性でしょうw
「香道」では、香りの一種である「沈香」を「六国五味(りつこくごみ)」で分類するそうです。
沈香の産地や港の地名を利用した「六国」と、個々の香りの特徴を「五味」、すなわち「甘」「酸」「辛」「苦」「鹹(しおからい)」で表現する。
味覚と嗅覚のつながりも、また深し。
その後、再び時間を空けてイエガーマイスターを飲むことがあったのですが、あの「衝撃のプレイバック」は起きませんでした。
香りの記憶が新しかったのか、時間という名の薬が何かを癒してくれたのか。
「成長した」ということにして、今も時々楽しく飲んでます。