【ラベンダーetc.4種】意外!?アロマクラフト適正濃度は?
こんにちは。
すきな精油の個性を【精油note】に綴る、
アロマ暮らし薬剤師 ”あき” と申します。
今回のnoteでは、
お肌に使用するようなアロマクラフトの作製時に使用量に注意が必要な精油4種【ベルガモット】【イランイラン】【レモングラス】【ラベンダー】について紹介します。
アロマクラフトにこれからチャレンジする方や、注意が必要とは知っていたけど念のため確認したい方の参考になれば幸いです!
1.光毒性に注意!
【ベルガモット】
アロマでクラフト製作時に使用量の注意が必要な精油の1つめが「ベルガモット」。
ベルガモットは、柑橘系精油の中で、ベルガプテンやベルガモチンといった光毒性の要因フロクマリン類を多く含むことで有名です。
そのため、お肌に使用する際は、光毒性の発生リスクを抑えた使用量や使い方の知識が必要です。
まず、ベルガモット精油がブレンドされたトリートメントオイルやクリームを使用する際は、光毒性が現れないよう使用後12時間は紫外線に当たらないようにします。
そのうえ、使用濃度を0.4%以下に抑えることをオススメします。
精油の安全性ガイドでは、0.4%以上使用時に、使用後12時間は紫外線に当たらないよう記載していますが、わたし個人的には注意をするに越したことはないと考えます。
最大皮膚使用量0.4%以下については、国際香粧品香料協会(IFRA)が、入浴剤や石けんなどの洗い流すタイプの製品を除き、日光に暴露された肌にベルガモット精油を塗布する場合 ”0.4%” に制限すべきと推奨しているためです。
ただし、同じベルガモット精油でも、フロクマリンフリー(FCF)タイプを使う際は、この限りではありません。
2.使用量オーバーによるアレルギーに注意!
【イランイラン】
アロマでクラフト製作時に使用量に注意が必要な精油の2つめが「イランイラン」。濃厚で甘い花の香りで有名です。
イランイランは、芳香浴であっても、高用量で頭痛が起きやすいといわれる精油です。
そして、お肌に使うようなクラフト製作時にも、使用量過多によるアレルギーが現れないよう注意が必要です。
イランイラン精油は、IFRA(国際香粧品香料協会)ガイドラインで、最大皮膚使用量を ”0.8%” と推奨されています。
この精油には、発がん性物質 ”サフロール” を含みますが、この成分の暴露リスクを軽減するための数値ではなく、あくまでも、イランイラン精油使用による皮膚感作(皮膚へのアレルギー反応)の発生リスク軽減のためのものです。
ちなみに、サフロールの最大皮膚使用量をベースに、イランイラン精油使用j時の上限を算出すると2.5%となります。
また、使用量のほか、イランイラン精油は、敏感肌の方や、疾患・損傷を受けた肌、2歳以下の乳幼児には使用を控えると良いとされています。
心当たりのある方は注意が必要です。
3.使用量オーバーによるアレルギーに注意!
【レモングラス】
アロマでクラフト製作時に使用量に注意が必要な精油の3つめが「レモングラス」。レモン調ハーブの香りです。
レモン香を構成するために不可欠なシトラールが多めに含まれており、お肌に使うようなクラフト製作時に、使用量過多によるアレルギーが発生しないよう注意が必要です。
ちなみに、レモングラスはイネ科。
わたしのようにイネ科アレルギーもちで、芳香浴ですら呼吸器の調子が悪化してしまいます…💦
わたしのように、芳香浴でも体調が悪化してしまうような方は、アロマクラフトも使用を控えてくださいね。
レモングラス精油については、IFRA(国際香粧品香料協会)ガイドラインで、その精油に含まれるシトラール最大皮膚使用量を0.6%と推奨しています。
そこから算出し、レモングラス精油としては ”0.7%” が最大皮膚使用量として推奨されます。
また、使用量のほか、レモングラス精油も、敏感肌の方や、疾患・損傷を受けた肌、2歳以下の乳幼児には使用を控えると良いとされています。
さらに、胎児の催奇形性があるため、妊娠中も使用は避けた方が良いともいわれています。
4.使用量オーバーによるアレルギーに注意!
【ラベンダーアブソリュート】
アロマでクラフト製作時に使用量に注意が必要な精油の4つめが「ラベンダー」。
ラベンダー精油のほとんどが水蒸気蒸留法で抽出されたものが流通していますが、有機溶剤抽出法で抽出されたアブソリュートの場合、使用量に注意が必要です。
1988年、ラベンダーアブソリュートについて、最大皮膚使用量の上限が0.12%と研究によって明らかになりました。
この数値の原因となる成分は明らかになっていませんが、このデータにより、ラベンダーアブソリュート使用時は ”0.1%以下” 推奨となりました。
水蒸気蒸留法で抽出されたラベンダー精油については、この限りではなく、AEAJ推奨の ”1.0%以下” に抑えれば良いです。
ラベンダーアブソリュートをお肌に使うような時は、使用量過多によるアレルギーが発生しないよう注意が必要です。
アロマクラフト適正濃度【まとめ】
アロマで有名な香りでもある【ベルガモット】【イランイラン】【レモングラス】【ラベンダー】…この4つを使うときは使用量に要注意です!
その適正濃度をまとめると…
そして、その適正濃度を参考とした書籍はこちら…
ちなみに、こちらの書籍は、出版終了となり手に入れにくい状況です。
手に取り確認したい方は、AEAJグリーンテラスのアロマライブラリーでご覧になれます。そちらを訪れてみることもオススメです。
それでは、ひとりでも多くの読者様が、アロマのちからで、より癒されるきっかけになりますように…。
この度は、最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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