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フランスのNFTアートはアートです

こんにちは。NFTキュレーターの楠です。

毎回、ウザいくらいに繰り返して申し訳ありませんが
日仏NFTアートの傾向は
「現代美術っぽい」のがフランス
「イラスト色が強い」のが日本だと思います。

日本のNFTを見ている方は、フランスも同じような感じだと思わない方がいいかも。
今日は、私が日仏のNFTアートをリサーチして、「こんなに違うのかー!」と思っていることを書きますね。

【まずはじめの前提として】


私が「フランスでは」と言うときは、だいたいNFT Factory周辺の人たちの傾向で話しています。
なので厳密には、それ以外のものもたくさんありますが、NFT Factoryの影響力はフランスのNFTではとても大きいので、ご理解ください。

フランスにどんなNFTアートやNFTアーティストがいるのかは、時間があれば前に私が執筆した記事をお読みください。→🔥

【フランス人はアート好き】


もともとフランス人でアートの話ができる人は、日本よりもかなり多いのが実感です。
幼稚園からルーヴル美術館、オルセー美術館で西洋美術を見ているので、どんな人でも「西洋美術」の知識はあります。

かといって日本がダメなわけではありませんヨ。
日本には素晴らしいアニメや漫画があり、寺社仏閣、お城もあるので、「日本美術」「アニメ文化」の素地は日本人なら誰でも持っています。(これに関しては逆にフランス人は「知識がない」といえます。)

世界的な視野で「アート」と言ったときには、西洋美術の流れを指すので、フランス人の方が知識があるのは、当たり前ということです。

(「アート」という言葉は、西洋美術の文脈を汲みしない人が作った「アートっぽい」ものなど、ひろーい意味で使うことも多いのですが、ここでは芸術作品としてアート市場で評価されても誰もが納得するような、狭い意味での「アート」を指しますね)

【だからフランスのNFTは「アート」色が強め】


そういう素地があるので、フランスのNFTもアート色が強いんです。
私のまわりのフランスのNFTアーティストたちは、1/1(1点もの)のNFT作家が多い。
そして、メディアアートとかデジタルアートというジャンルでカテゴライズされていても、あまり違和感がありません。

あ、メディアアート、デジタルアートって、2000年頃から注目されたコンピューターの技術を使った現代美術の1ジャンルです。
どんなものかを知りたかったら、新宿の初台にあるICC ミュージアムに行くとわかると思います。

さらにジェネラティブのNFTアーティストの作品も、抽象画のようなアート性の高い作品が多いんですよ!

フランスのNFTアートは、多くは縦型のサイネージモニターで展示されていますが、基本的に動いたり、音楽が鳴ったりしています。
(動いたり音が鳴ればいいという問題じゃないけど)
コンピューターの技術を使って、3Dやアニメーションみたいなのが多いですね。

【フランスのNFTは現代美術の進化系?】


私が現代美術に一番のめり込んでいたのが2000年前後で、当時は東京でもロンドンでもパリでもNYでも、現代美術の展示を見ると、こういうものが多かった。
20年経って、それがNFTアートに繋がったと言われても、そうだね、あの延長上にあるね、と言えます。

また、クリスティーズ、サザビーズ、フランスのオークションハウスFauve Paris (ここの共同創業者がNFT FactoryのCEOです)も、NFTアートを既存のアート作品同様にオークションしています。

私がフランスで見ているNFTアートは、現代美術の1ジャンルといってもいいと思っているようなものです
(ただ、現状では現代美術の人たちはそれを嫌がる人も多いですが)。

【2022年の私のフィジカルNFT参加履歴見てみます?】


初めましてのnoteの記事で、2022年の私が参加したイベントを羅列してみました。
これ、会場に注目して欲しいのですが、ギャラリーや文化施設での展示や展覧会なのです。
普通のギャラリーに行ってみたら、それがNFTだった!がよくおきる街、それがパリです!

✔️ "1789 NFT" (ギャラリー展示)@ Galerie Shwab 12/03/2022
✔️ (NFTリアルオークション)@ オークションハウスFauve Paris12/03/2022
✔️ (ギャラリー展示)@Galerie Goldshtein-Saatort 19/03/2022
✔️ Non Fungible Conférence (NFT国際イベント)@ Lisbon, Portugal 04-05/04/2022
✔️ "Punkism" (ギャラリー展示)@Galerie IHAM 23/04/2022
✔️ "PsychoGum" Private cinema party (NFT短編アニメプライベート試写会)@Paris 28/04/2022
✔️ YellowKorner NFT (ギャラリー展示)@ Galerie HUNE 10/05/2022
✔️ Foodmasku expo (ギャラリー展示)@Galerie IHAM 17/05/2022
✔️ Bitcoin Pizza Party (ギャラリーイベント)@ Galerie IHAM 22/05/2022
✔️ Expo (パリ韓国文化センターでのNFT展示)@ Centre coréen Paris 24/05/2022
✔️ Fête de la musique "Hoodlrz" (音楽祭 x NFT)@Paris 18/06/2022
✔️ DPR_Paris  "PSYCHO GUM"(ファッション展示会 x NFT)@ Paris 25/06/2022
✔️ "Web3の世界 トークセッション" (講演会)@Tokyo 16/07/2022
✔️ Aya talking with Joi in Tokyo 2022 (講演会)@Shibuya, Tokyo 18/07/2022
✔️ Opening party (ギャラリー展示)@NOX gallery, Tokyo 20/08/2022
✔️ D3sign Capsule Exposition (NFTxデザイン展覧会)@ Archive nationale, Paris 11/09/2022
✔️ NFT in Europe(講演会)@Paris 19/09/2022
✔️ M3TALOVE (パリコレファッションショー&展示)@Paris 26/09/2022
✔️ New French Touch (ギャラリー展示) @Galerie IHAM 27/09/2022
✔️ NFT factory vernissage(ギャラリー展示) @NFT factory Paris18-22/10/22
✔️ NFT in Asia(アート展示会内)トークセッション @Musée de Monnaie de Paris 22/10/2022
✔️ Crypto bees農場見学会 @ Guerlain 23/10/2022
太字にしたのは、みんな「アート展示をする施設」でのNFT展示です。

【フランスのNFTアートはやっぱりアートです】


先日、私もホルダーである『新星Galvers』のCo-founder草野絵美さんが、パリのNFTイベントに招致され、素晴らしいスピーチをしてくださいました。
3日ほどご一緒してNFTの情報交換をしたのですが、アメリカをはじめ世界中のNFTアートを見ている絵美さんも、フランスはアート性が強いことにびっくりされていました。

アート(西洋美術の文脈での芸術性)を見る目がある人が、フランスNFTアートのプレイヤーだったりするので、アーティストがNFTを始めたり、アート批評家やジャーナリストがNFTを語ったり、 アートコレクターがNFTアートを購入したり、ということが日本よりも高い割合で行われています!

それがいいとか悪いとかではなくて、「違いがある!」と知ることが、NFTで海外を目指す時に重要な視点になるかと思います。
フランスでは、アート色の強いNFTが好まれやすいと言えるでしょう。
逆にそればかりだからあえて、アート色の強くない作品で勝負!もありかと思います🔥

個人的には現代美術ファンとして、現代美術の文脈でNFTアートが芸術的価値を持って扱われるといいなーと思っています!

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