緩和ケアについて改めて考える
少し前にテレビで緩和ケア医の関本剛さんについて拝見しました。関本さんは緩和ケア医であり、ご自身も肺癌ステージ4。脳転移も患っていました。
母 関本雅子さんも同じ緩和ケア医。
病気を患いながらも仕事を続けてていました。
そんな中、徐々に病状は進行し、脳圧が上がって意識レベル低下
看取り方向でしたが、主治医に脳圧を下げる手術をすすめられます
母である雅子さんは悩んだ末、手術を決めます。
そして手術翌日、意識を取り戻しました。
退院後、妻と子どもとお花見へ
車いすに乗りながらサッカー
久しぶりに味わった妻の手作りカレー
母 雅子さんはこう振り返ります
「宝石のような20日間でした。手術の後、20日間で亡くなっているけど、20日間の命の重さ、日々の重さが家族にとってはものすごくありがたかった。たぶん彼にとっても、最後にみんなとコミュニケーションがとれたのは、とてもありがたかったと思ったんです。緩和ケア医にとって小手術をぎりぎりの段階で受けることに対して認識が変わりました。終末期に手術はいらないんじゃないか、逆につらいんじゃないかと思ったが、手術によって数日でも日常生活がよくなるのであれば、患者におススメしてもいいんじゃないかってすごく気持ちが変わりました。最後が穏やかっていうことがこんなに残された家族にとってありがたいことか。だからといって楽になるために鎮痛剤を使うということではなくて、できるだけ色んな技術を使って楽に過ごしていただきたいと強く思った。」
私も終末期の方に関わる機会のある看護師として、緩和ケアについて改めて考えるきっかけになりました。