準備は大事
どんな仕事にも準備は必要。サラリーマン生活が長かった私は、その重要性を身に染みて知っていた「つもり」でした。
何か企画をするのであれば、取引先の情報収集から始まって、何度かの打ち合わせ、顧客へのアプローチ、当日のタイムスケジュール、細々した備品の準備などなど・・・。どれだけ入念な準備をしても、必ず成功する保証はありません。でも、準備不足では必ずと言っていいほど失敗します。まぐれで成功しても、それが続く事はまずありえません。
では、「アロマセラピストとしての準備」って何でしょう・・・?
手技の技術レベル、身体に関する知識、アロマ・ハーブに関する知識に加え、サロンの環境を整えたり、お客様に関するアプローチや情報を得たり・・・たくさん!
その中で、最近私は最も大切な事の一つに、「セラピスト自身の健康(体調)管理」があると思わされる出来事が先日ありました。
手技の練習中、モデルの方に「爪が当たる」と指摘を受けました。もちろん爪は短く切ってあったのですが、手技における手の使い方と爪の切り方に原因がありました。手の使い方は私の未熟さが原因ですが、爪をスクエアカットにしてしまっていたため、指の角度によっては爪が当たってしまうようでした。私の指は最大限短くしても、爪が指先を超えてしまう状態になってしまうので、長さは気にしていたのですが、切り方までは正直気にしていませんでした。
今回のモデルさんはクラスの同級生だったので、笑顔で受け流してくれて事なきを得ましたが、本当のお客様だったら大変です。リラックスを目的にきたのに、逆に不快な思い、下手すると肌に傷がつくような事になったら、全てが台無しです。準備してきたつもりでも、準備不足な事で思わしくない結果を招いてしまうと、実感しました。
また、以前、大手リラクゼーションサロンの方とお話する機会があったのですが、
「サロンで勤務するなら、セラピスト自身の健康管理が何よりも大事です」
と、強く仰っていた事を思い出しました。
クライアントの身体・健康に役立ちたいと思い施術をする側の、セラピスト自身が、健康状態・心身の状態が整っていないのは、やはり準備不足と言えるでしょう。心身の状態を良くしたいと期待して訪れたクライアントに、良くなるどころか逆に傷つけてしまう事態になったら・・・。
施術代は返金できても、時間は取り戻せません。ましてや、多少なりとも期待して足を運んでくれたクライアントの気持ちは・・・。
セラピストの仕事は身体をたくさん使う仕事。無理をしすぎず自分自身の身体の声をよく聞いて、睡眠・食事・運動など基本的なケアに加えて、アロマを自身の暮らしに活用しながら、「健やかな日々を過ごす」事の大切さを感じていきたいと、心新たにしたのでした。(もちろん爪も・・・!)
という訳で、いわゆる「宅トレ」を始めました!施術は前かがみ姿勢が多いので、ヘルニア気味のワタクシ、腰痛回避したいと思いまして。2日目にしてすでに筋肉痛なのはナイショ・・・。