防衛しない態度とはどのようなものでしょうか

防衛しない態度とはどのようなものでしょうか。私たちの弱さは私たちが知覚する脅威の前で、私たちに防衛することを要求します。防衛がなければ、弱い者の存在は脅かされるのです。

この世界には脅威が溢れているので、弱い私たちは少しでも脅威から守られるように、さまざまな防衛をしなければなりません。

防衛は私たちを疲れさせます。だから私たちは、防衛しないでいられる安らかな場所を求めるのです。防衛が必然であるこの世界から逃げ出したくなることもあるのではないでしょうか。

真の強さとは防衛力を増強することにあるのではありません。この世界では防衛力と攻撃力があるものが強いと見なされますが、真実には私たちが本来持っている真の強さゆえに防衛と攻撃を手放すことができるのです。

真の強さを備えた人は穏やかで、安心してあらゆる防衛を手放しておくことができます。防衛と攻撃というサイクルから完全に解放されています。

真の自己に内在するその強さは、あらゆるものを手放しておくことを許すのです。攻撃を手放し、防衛を手放し、人からの評価を手放し、不安や心配を手放すことを許せます。

なぜなら、真の自己の中では、それらにしがみつく必要をもはや感じないからです。

手放すための努力さえ手放しています。

あなたから一度も離れたことがなく、一度も変化せずいつも共にあり続けている真の自己の中では、防衛しない態度はとても自然なものになります。