私たちが気づきたくない心の力
私たちが気がついていないことの一つに、私たちの思考の力があります。私たちは心の力がどれほど強力なものであるかに気がついていません。
私たちが日々直面するこの世界の諸問題や、日常生活でのさまざまな問題もすべては私たちの心が作り出したものなのです。
神の子を不自由な牢獄に幽閉している力も私たちの心にあるのです。
自我による思考体系からこの世界が生じているように見えているのであれば、私たちの思考はどれほど強力なのでしょうか。
真実においては、神の子は神から創造されたままに在り、永遠の愛と一体であり、それは今までもこれからも決して変わることはありません。
しかし、私たちの心の力は、私たちにまったく反対のことを信じさせ、それを実在として現す力があるのです。
私たちにとってその心の力を認めることは大きな恐怖です。どうしても認めたくありません。言葉を変えるなら、私たちは弱く非力な者でありたいのです。
その力を認めることは、私たちの責任を認めることでもあります。
被害者としての自己のいる場所はなくなってしまいます。
自我が安住の地として定めた、罪、罪悪感、恐れの思考体系が揺るがされるのです。
私たちは聖霊に頼りながらその恐れを超えていくしかありません。
しかし、その恐れを超えてしまうと、それは存在していなかったことに気づきます。
そこには平安しかなかったことに気づくのです。