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宗像三女神と世界遺産の旅part1

広島県民のわたしにとって、宗像三女神は1番なじみのある神さまだろうな、と思う。
宮島厳島神社の御祭神も宗像三女神なら、実家の氏神さまである出崎森神社も宗像三女神をおまつりしている。

出崎森神社(安芸郡海田町)

こちら、普段は無人の神社だが、実は古い神社で、霊亀元年(西暦715年)に筑前の宗像大社より勧請されたのがはじまりなのだそう。戦前は奥海田と呼ばれていた地域にあり、海からは4キロほどはなれているけれど、奈良時代には神社のすぐ下は海岸だったらしい。
(西浜、浜角、蟹原などそれらしい地名が今も残っている。)
海を渡ってきた女神さまを村人総出で松明持って出迎えた記録が残っているそうな。

一の鳥居の先は階段が続く。奈良時代はこの先に海がみえたんだろうな。

それもあって、福岡の宗像大社はずっとお参りしたかった神社のひとつ。
やっとお参りに行ってきた。
近いんだけどね。福岡。
宗像大社、きちんと参拝しようと思ったら、最低2日かかる。
というのも、三女神さまがひとつのお社に、どどんと鎮座なさっているわけではないので。(古事記読んでください。書いてあります。)
三女の市杵島姫(いちきしまひめ)さまは陸の辺津宮(へつみや)に、次女の湍津姫(たぎつひめ)さまは辺津宮から10キロ先の玄界灘に浮かぶ島、大島の中津宮(なかつみや)に、そして長女の田心姫(たごりひめ)さまは中津宮から50キロはなれた島、沖ノ島の沖津宮(おきつみや)にそれぞれ鎮座されている。

ちなみに沖ノ島は一般人の上陸は許可されていない。宗像大社の神職さんが10日ごとに交代で島にわたり、日々のご神事をされているそうだ。
そのかわり、大島から沖ノ島が見える位置に遥拝所があり、沖津宮へはそこからお参りする。
なので、わたしたちが行けるのは辺津宮と大島の中津宮、沖津宮遙拝所まで。

位置関係、こんな感じ。
(宗像大社の本より。)

では、さっそく、まいりましょう。
世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群への旅。

 令和6年6月22日(土)
8時30分にJR緑井駅でまちあわせ。天気は曇。ま、降るでしょう。そのうち。車で拾ってもらって、広島インターから山陽自動車道へ。休憩しながら、西へ向かうこと約5時間。

到着。

宗像大社 辺津宮

大三島の大山祇神社と立地が似てる気がする。
神社、土曜日の午後なのに参拝する人、数人しかいない。宮島の人出に慣れている身としてはなんかほっとする。

辺津宮の御本殿。斜め後ろから。

まわりぐるりと摂社がとりまきます。摂社にお参りしながら本殿を一周。
それからお姉様たちのお社へ。

こちらは第二宮。沖ノ島に鎮座されている田心姫の御分霊がお祀りされてます。
左に湍津姫の第三宮があります。

その後、杉木立に囲まれた石段を登って
高宮斎場へ。

高宮祭場。宗像三女神の降臨の地。

全国でも数少ない古式祭場なのだそう。今でも、秋に祭事で使われているらしい。もう、神々しさにため息でる。ずっとここにいたい。

その後、神宝館へ。

今回の旅をご一緒したのは
奉納絵祉_景五龍こと中村景子さん。
わたしの英語の生徒さんでもあります。

8万点の国宝ってすごくないですか?歴史好きにはたまりません。学生の頃にもっと興味持ってたら…と思うけど、無理だったよね。
九州って本当に大陸に近い。
結局、辺津宮の敷地内で3時間くらいすごしてしまった。

2日目(part2)に続きます。


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