障害者総合支援法改正法 施行後3年の見直しについて(中間整理(案))②

今回は、以下の文言についてみていきます


(検討の方向性 資料原文)

「〇 「放課後等デイサービスガイドライン」は、「児童発達支援ガイドライン」や「放課 後児童クラブ運営指針」と比較し、学齢期の障害児の発達支援(本人支援)の内容が 十分に示されていない面があるため、ガイドラインの見直しを検討する必要がある。
その際、「児童発達支援ガイドライン」に示した本人支援の5領域は一定の共通性 を持つと考えられる。その上で、放課後等デイサービスの対象が学童期・思春期であ るという点も踏まえ、この時期の発達支援に重要な要素である「自己肯定感」「達成 感」「仲間形成」「孤立の防止」などを盛り込むことを検討する必要がある。
また、幅広い年代が利用する放課後等デイサービスは、小学生低学年・小学生高学 年・中学生・高校生の4段階に分けて支援の目的や内容を検討することが適当と考え られる。その上で、地域という単位の中で異年齢と関わりができることの大切さも考 慮すべきである。さらに、思春期等の各発達段階での関わりの難しさ等を踏まえ、放 課後等デイサービスでも家族支援をしっかりと位置付けることを検討する必要がある」

と記載されています。

上記の文章についてざっくりと要約しますと、

『放デイはいろいろな年齢の子どもがいるんだから、年齢に合わせた支援していこうよ』
といった感じになります。

私なりの意見について述べていきます


まず国としては、年齢に相応しい支援をしていこうという考え方を示しているようです。

私としてはこの考え方は、一概に正しいとはいえないかなと思います。
定型発達の人であれば、年齢に合わせて心も体も成長していくと思いますが、ここで挙げられているのは
放デイに通う、発達に関して何かしらのつまづきがある子どもたちが対象になっているということを忘れてはいけません。

それぞれ障害特性というものがあり、子どもによっては、いくら年齢が上がっても障害特性が影響し、長い期間、変化は見られないといった部分もあります。
なので、年齢で分けるということは、障害特性を無視した支援を行なっていきましょうという、矛盾が生じることになります。

ですが、最後の文章で家族支援に関して触れられていました。
これについては、是非とも強化していくべき事項であるかなと思います。

資料の中でも書いてありましたが、近年は女性も当たりまえのように働いている時代です。そして女性のはたらくことについては、我々もサポートしていかなければいけません。
そのために、放デイの一つの役割として示されています。

そして同時に家族支援について考えていかなければいけません。女性が活躍しているということは、家に帰ったら疲れた体でお子さんと向き合っているということです。
様々忙しい保護者様へは、お子さんを深く自宅で支援していくという気力はもしかしたら少ない場合もあります。

こういった社会的な背景と照らし合わせたら、家族支援の重要性というのは浮き彫りにできるのではないでしょうか

私は是非とも賛成です。私自身もこういったブログやSNSを用いて家族支援ができればと思います。
これが私なりの家族支援です。

放デイの家族支援といえば、直接的なアドバイスになると思います。

普段、事業所で見せている子どもの様子と自宅での様子を総合的に見て、どういった障害特性から、どういった行動の機能があるのか、分析し、仮説を立てて、保護者さんへ伝えていくのが職員の役割だと思います。

こういった見立ても指導員のスキルですね。是非とも、学びを深めて放デイの職員も良質な家族支援を行えるよう願あっていきましょう。


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