ラクトン類
「この精油、どんなときに使えるの?」
芳香成分類それぞれの作用を知ってると、はじめましての精油でも、なんとなーく使用用途のあたりがつけられるようになります。
知ってると便利な芳香成分類。
それぞれのグループにどんな作用があるのかチェックしましょうか。
ラクトン類は、芳香分子の中で、一番、分子量が大きいグループ。
なので、水蒸気蒸留法では抽出されにくく、圧搾法で抽出した精油に含まれているケースが多いのが特徴です。
このグループに分類される芳香分子のいくつかに、光毒性があって、それらをまとめて、フロクマリン類と呼びます。
ちなみに、フロクマリン類が含まれている精油(柑橘系果皮を圧搾して抽出された精油に多い)は、肌に塗るという使い方をしたら、塗った場所を4−5時間は直射日光(紫外線)に当てたらダメですよ。
それから、ラクトン類にも、ケトン類と同じ神経毒性があるとしている資料もあります。
ま、そもそもラクトン類の含有量が多い精油が少ないので、そこはそんなに気にしなくても、、、という感じですけれど。
ジャスミンのジャスミン・ラクトン、シナモン・カッシアのクマリン、ベルガモットのベルガプテン(フロクマリン類です。光毒性あり)、セロリのN−ブチリデンフタリドなどなど。
芳香分子名の語尾は「~オン」「~イン」「~エン」「~フタリド」と多種多様です。
主な作用
粘液溶解作用
脂肪溶解作用
瘢痕形成作用
抗ウィルス作用
こんなことに使えそうです
分子量が大きく、そもそも抽出されにくいので、ラクトン類の◯◯作用を使うぞ!といって精油を選ぶことはあまりないのが正直なところ。
ラクトン類にある作用は、ケトン類でほぼカバーできちゃいますし。
このグループに分類される芳香分子は、独特な作用を持つものが多いので、どちらかというと、そっちの働きを期待してチョイスすることがほとんどかな。
※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。
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