汗かぶれ・とびひ対策におすすめなアロマグッズ
専門学校卒業後、大学病院に勤務して以来、20年以上医療畑に関わっています。事務職ですが。
アロマトレーナーとしてレッスンをするほかに、いまは皮膚科のクリニックで経理や人事など裏方の事務仕事も行っています。
さて、そんな皮膚科ですが、皮膚科が混む季節というと、肌が乾燥する冬をイメージする方が多いようですが、なんといっても混むのは夏!夏なのです!!
なぜ混雑するのか?
季節問わずの疾患で受診される患者さんのほかに、『汗かぶれ・とびひ』で受診される患者さんが急増するから。
混雑するということは、待ち時間が長くなるということ。
特に、お子さん連れの場合、待ち時間が長くなるのは大変。
そして、汗かぶれやとびひになるのはお子さんが多い…。
そこで、おすすめしたいのが『予防』です。
汗かぶれってどういう状態?
汗かぶれ(汗あれ)とは、汗が原因で起こる接触皮膚炎のこと。
汗をかいてふやけた皮膚に下着や衣類がこすれるという刺激や、汗に含まれている塩分やアンモニアなどが刺激となって、肌がかぶれ(あれ)てしまうというトラブルです。
かぶれ(あれ)た部分が赤くなったりかゆくなったり、、、ということが起こります。
また、私たちの皮膚は、通常pH5.7-6.5の『弱酸性』に保たれています。
ただ、たくさん汗をかくと、このpHが高くなり『アルカリ性』に傾いてしまい、これも肌にとっては刺激となってしまう。
このような理由から、夏は汗かぶれが起こりやすくなるというわけ。
汗かぶれととびひ
『とびひ』とは、細菌が原因で起こる皮膚の感染症のことで、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌と略します)などが原因菌となります。
ちなみに、とびひというのは俗名で、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)というのが正式な病名。
あせもや虫刺され、湿疹などで引っかいたり、ケガをしてできた傷などから感染が広がっていきます。
火事の飛び火のように、あっという間に広がっていくから、とびひ。
汗かぶれで肌がかゆくなり、掻きこわして傷になってしまうと、そこから細菌が感染してとびひに、、、ということが起こっても不思議ではないですね。
汗かぶれ・とびひの予防法
汗をかくこと自体は悪いことではありません、もちろん。
体温調節、皮膚を乾燥から守る、皮膚常在菌のバランスを整える
汗にはこのような重要な役割がありますから。
なので、汗かぶれやとびひの予防は、汗をかかないようにする!ではなく、汗をかいたあと、どうするか?がポイント。
汗をかいたままにせず、タオルやハンカチなどでこまめに拭く。汗ふきシートを使うのもいいです。
ただし、ゴシゴシこすると刺激になる可能性があるので、そっと拭うように。
外出から戻ったら、軽くシャワーを浴びて汗を流すのもいいですね。清潔に保つことは、とびひ予防にもつながりますから。
汗かぶれ・とびひ対策に使えるアロマグッズ
わたしがおすすめするのは、なんといっても『ハーブウォーター』
ハーブウォーターは、精油を蒸留するときに一緒にできる水分のことで、ほんの微量、精油が溶け込んでます。
ハーブウォーターをおすすめする理由①弱酸性だから
汗を拭いたあとに、ハーブウォーターをシュッシュと吹きかけて、肌が弱酸性に戻るお手伝いをします。
ハーブウォーターをおすすめする理由②そのまま使えるから
アロマテラピーの主役といえば、精油。
ただし、精油は刺激が強いものなので、そのまま肌につけるのはNG !
その点、ハーブウォーターは99%以上が水(精油の含有量は本当に微量なのです)なので、薄めたりせずに直接肌に使うことができます。
精油に比べたら刺激が格段に少ないハーブウォーター。お子さんにも使いやすいです。
おすすめハーブウォーター3種
ティートゥリーウォーター
ペパーミントウォーター
レモンバームウォーター
気をつけたいこと
刺激が少なくて使いやすいハーブウォーター。
汗かぶれやとびひ対策におすすめですが、取り扱いでちょっと気をつけていただきたいこともあり。
先ほども書いたように、ハーブウォーターは99%以上が「水」なので、雑菌などが繁殖しやすいというデメリットがあります。
・開封したら早めに使い切る
・容器の口に触れない
・開封後は冷蔵庫保存する
この3点に気をつけてください。
また、持ち歩くときには、必要な分を別の容器に小分けすること。
外出から戻って使いきれなかったものは、ちょっともったいないけれど捨ててください。
炎天下のもと、持ち歩いたハーブウォーター。傷んでいないとも限らないので。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?