テルペン系アルデヒド類
「この精油、どんなときに使えるの?」
芳香成分類それぞれの作用を知ってると、はじめましての精油でも、なんとなーく使用用途のあたりがつけられるようになります。
知ってると便利な芳香成分類。
それぞれのグループにどんな作用があるのかチェックしましょう。
テルペン系アルデヒド類は、モノテルペン炭化水素類などテルペン系の骨組みにアルデヒド基(−CHO)という官能基がついた芳香分子のグループ。
やや皮膚刺激性があるグループなので、この成分が多く含まれている精油は、乳幼児やお肌が弱い方は濃度に気をつけて使う必要あり。
ま、このグループが入ってると香りも強いから、そういう意味でもたくさん使うのはオススメじゃないかな。
レモングラスのゲラニアール、ネラール、ユーカリ・レモンのシトロネラールなど、芳香分子名の語尾は「~アール」
ちなみに、柑橘系果皮から抽出した精油じゃないのにレモンっぽい香りがしたら、このグループが含まれているんだろうなぁと思ってほぼ間違えないかな。
そうそう、アルデヒド基って官能基は、テルペン系の骨組みにつくか、ベンゼン環がある芳香族という骨組みにつくかで、グループの特性(作用)が違います。片方は鎮静系で片方は刺激活性化系。
ってことで、アルデヒド類ってひとくくりにしちゃうのはオススメしません。
主な作用
抗炎症作用
鎮痛作用
結石溶解作用
鎮静作用
消化促進作用
血圧降下作用
抗真菌作用
抗ウィルス作用
抗菌作用
こんなことに使えそうです
抗炎症と鎮痛ってことで、炎症が起きていて痛いトラブルのケアに。
たとえば、筋肉痛、腱鞘炎、関節炎などなど。ただし、皮膚炎の場合は精油すら刺激になることがありますし、そもそもこのグループは皮膚刺激性があるとされているので濃度を含め要注意ですけれど。
痛みがあると交感神経が優位になって、余計に痛みを感じるようになります。ということで、興奮を鎮める鎮静作用も合わせて効果的と考えられる。
鎮静作用は、イライラしているなど、どちらかというと興奮気味のストレスケアに。ストレスで血圧高めの場合、血圧降下作用も助けになりそうです。
消化促進作用は、消化器官の働きを促すもの。どうも胃がもたれるなぁ…そんなときのケアに。
そうそう、ストレスがあると消化器官の働きは抑制されます。ストレスが原因で胃もたれしているなら、消化促進作用だけでなく、鎮静作用も合わせて効果的かと。
抗菌作用、抗ウィルス作用、抗真菌作用は、それぞれ、細菌の増殖を抑制する作用、ウィルスの増殖を抑制する作用、真菌の増殖を抑制する作用です。
抗菌は細菌性感染症の予防やケアに。
抗ウィルスはウィルス性感染症の予防やケアに。
抗真菌は真菌性感染症の予防やケアに。
ひとくくりで「感染症対策」と考えずに、分けて考えるとより効果的かと。
「柑橘系果皮精油じゃないのにレモンっぽい香りがするってことは、テルペン系アルデヒド類が多い。てことは、炎症系の整形外科的トラブルにいける」
と、わたしはこんなふうに連動させて覚えました。
ご参考までに。
※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。
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