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靴のドメスティックブランドを勝手にまとめてみる vol.2
前回のvol.1に引き続き、vol.2を作成いたしました。
PRAS
拠点:岡山
コンセプト:JAPANISM PRODUCTS ——日本(人)的特質によるモノづくり—— をコンセプトとしたバルカナイズドスニーカーのレーベル
2015年から岡山県のセレクトショップBALANCE OKAYAMA(有限会社 バランス)が展開するスニーカーブランド。
レーベル立ち上げからリリースされている"PRAS"のスタンダードモデル「SHELLCAPシリーズ」は福岡のムーンスターで製造されています。
アッパー素材は岡山ならではの[児島帆布]を採用。スニーカーに適したオンスを調合したPRASオリジナルの生地。
製品が出来上がってから染色を行う製品染めの商品やステンシルを施した商品など遊びこころを感じるところも魅力のひとつです。
最近では海外生産も行っておりUNIVERSALシリーズ、UP-CYCLE SERIESなども展開。国内生産のシリーズと海外生産のシリーズで足入れが異なるようなので、購入時には注意が必要です。
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forme
拠点:東京
コンセプト:熟練した技術を持つ職人と密にコミュニケーションをとり、日本人の足に合った美しい forme / 形 の長く愛せる靴を提案。クラシックへの敬意やクオリティーの追求に重きを置きながら現代の空気感も捉えた靴作りを続ける。
デザイナーの小島明洋氏が2009年スタート。
木型メーカーで木型作りを学ばれた経験から、ブランドの木型を自ら設計され、木型にデザインを落とし込む。
日本人の甲の高い足にあわせて木型を設計されており、フィット感が高い。
日本人に合わせた木型設計であるため、長時間履いても疲れにくいのが特徴です。製法としてはグッドイヤー製法がよく見られます。
変わった独特なデザインでも、クラシックな要素やディティールをプラスすることで、伝統的紳士靴のようなあしらいでありながらも美しくオリジナリティのあるプロダクトを作られています。特定の国、年代、ジャンルへこだわらないように意識して展開されていることから、クラシックな服装だけでなくカジュアルスタイルにも合わせやすいシューズ。
東京の浅草を拠点として製造を行い、最近では自社でも製造できるように工房を構えているようです。
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henderscheme
拠点:東京
コンセプト:心理学用語のGender Schemaからの造語で、頭文字の「G」を、アルファベット順で次の「H」に換えることで、“ジェンダーを超える”というコンセプトを表現している。
柏崎亮氏が2010年に設立、ナイキやアディダスなど、スニーカーの名品モデルをヌメ革、そして日本の手工業による靴作りで作り上げたmipシリーズmanual industrial productsで大きく知名度を上げました。
mipシリーズはヌメ革を使用していますが、硬い革、柔らかい革など数種類の革の特徴を生かし、使い分けて表現されていて靴を作る側からしても非常に面白いプロダクトです。
mipシリーズ以外にもインラインでシューズやカバン、アパレル、革小物、インテリア雑貨など幅広く展開され、素材もさまざま。最近では世界的なブランドとのコラボレーションも多いですよね。
修理・カスタム・リセール・ワークショップを軸とする店舗「circulation(サーキュレーション)」、“物々交換”をコンセプトとするギャラリースペース「隙間」など、販売だけでなく今まで世の中にない新しい価値を提供して、今後の展開もとても楽しみです。
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chausser
拠点:東京
コンセプト:【⻑く履ける、履きたい靴】と思えるような愛着を持てる靴づくり。
前田洋一氏が2000年に設立した靴ブランド。お父さんが靴職人だったようです。
社会人になってすぐに靴屋さんで一目ぼれして購入し愛用していました。私の購入した靴はマッケイ製法で赤っぽいブラウンの革、捨て寸が長めのボタンシューズでした。
ショセのブランド名を検索してみると、ノーマン・ロックウェルの絵から出てきたような靴をイメージしているとのことで、実物もほんとに絵から出てきたような靴の世界感でなるほど!と感動しました。
個人的にはショセといえば下の写真のコードバンのチャッカーブーツの印象がとても強いです。(こっそり恵比寿の店舗に見に行ったことがあります。)
マッケイ製法やグッドイヤー製法のものから、旅行先にスポットを当てたTRAVEL SHOES、コンフォートのMUKAVAなど、コンセプトによって展開を広げています。
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KOTOKA
拠点:奈良
コンセプト:新しい奈良の革靴、コトカ
日本では製靴を行う地方、産地がぽつぽつとあります。
奈良も日本有数の革靴産地。かっちりとした紳士靴が印象的ですよね。
奈良の靴メーカー7社が共同で開発したブランドが KOTOKA (コトカ)。
元レッド・ウィング・ジャパンの社長である鈴木理也氏がプロデュース、開発やプロモーションをされています。
それぞれのメーカーさんがいろいろな靴を作られているのですが、皆さんで協力してブランドを育てていくかたちは今までにはあまり見られなかった取り組みで、鈴木氏のプロデュースによりブランドの世界観が統一されています。
かっちりとした革靴やワークブーツのような印象ではなく、カジュアルスタイルに合わせやすい革靴で、日常使いでヘビーローテになってくれそう。男女問わずファンが多そうなブランドです。
素材は厚みのある革を使用していて、ライニングという裏革などはあえて少なくし、縫製なども極力行っていません。一枚革が足を包んでくれて足馴染みがよく、また履いていくうちに経年変化も楽しめる素材を選定されています。
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あとがき
さて、来週と言いながら数週間空いてしまいました。。。
みなさん様々な思いを込めてブランドを展開されていて
たくさんの歴史や背景が興味深かったです。
読んでいただいてありがとうございました。