トリックスターとは神話などの物語の中に登場する、自然界の法則や秩序を破り、物語を展開させる者である。善と悪、破壊と創造などの異なる二面性を持っているとされる。
以前読んだ本の中に具体例があるので、引用する。
ちょうど今よく目につくペットの貨物室問題のことについて考えていた時、昔に読んだこの本の記述がふと出てきたのだった。
ある人はペットを人だと言う。ある人は動物だと言う。そこに争いが生まれる。
ペットは畜生と人の二面性を持っている。科学的事実としては人ではないが、社会的認知としては人と言っていい部分がかなり多い。右半身は畜生、左半身は人間のキメラだ。これはまるでトリックスターのよう。
本では以下のように続く。
闘争こそあらゆる偉大なものの創造主。うんざりするようなSNSのネットバトルから生まれるものも何かあるだろうか。それを眺めるスマホの背中には、かじられたリンゴの実のマークがあしらわれている。楽園のヘビ。