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259:右足の痛みと共に

2018年8月以来、私は右下肢の痺れ・痛みと共に生きている。
原因は未だに不明。
術後に発症しており、症例も少なく、私が入院していた病院では、初めての出来事だったらしい。

■痛みは季節によって左右されない

人によっては、夏の方が楽だったり、冬の方が楽だったりとあるようだが、私の場合は痛くない日がないので、よく分からない。
薬で「耐えられないほどの痛みでも痺れでもない」という状態になっているだけだ。

私の場合は、大腿四頭筋の筋肉が落ちると痛みが強くなるので、季節というよりは筋肉によって左右されているような気がする。
10月の入院とコロナ罹患で、ほぼ運動しない日が2週間あったために筋肉が落ちてしまい、今は少しずつ筋肉を戻している状態だ。

大腿四頭筋を取り戻すため、坂道を負荷をかけて登り、ゆっくり後ろ向きで降りてくるというトレーニングをしている。
ちょっとした奇行に見えてしまうため、人が少ない時間を狙ってやっているが、たまに見られるととても恥ずかしい。

だが、恥ずかしいより足が痛い方がつらいので、夕食後に黙々と坂路を行ったり来たりしている。恥ずかしいけど。

■わりかし普通に生活できる

6年前の退院時は、右足を引きずらないと歩けない状態だった。
それを考えれば、歩くスピードは4.9km/h、青信号が点滅すれば走れるので、生活には全く困らない。
サクサク歩けるので、通勤でも困ったことはないが、たまに右ひざがスコンと抜けてしまうので、階段だけは注意するようにしている。

会社最寄り駅の階段が結構な長さなので、雨の日なんかは特に危ない。
だったら一駅分歩いて、エスカレーターのある駅で乗降するようにしたら、雨の日でも安全だ。

どんなに好きなバンドのライブでも、座席のないライブは「何か」が起きてからでは遅いので、自然と足が遠のいた。
だって、右足がぷらんぷらんになったら、周りにも迷惑かけちゃうしね。
ちなみにTM NETWORKのコンサートでも膝が抜けて、隣に居た友達が腕を掴んで助けてくれたことがある。

対策できることはした上で、という前置きは必要になるが、通院・投薬をちゃんとしていれば、生活は普通にできる。
仕事もだ。

■もう忘れてしまった、痛くない日々

発症から6年も経過すると、右足が痛くなかった時のことが思い出せない。
痛くなかったこともあったんだよなあ、と時々思うけれど、時間は巻き戻せないし、あの時の手術を受けない、という選択肢は無い。

痺れがある位置の上限は日によって違って、調子が良ければ膝下くらいまでで済むけど、調子が悪いと膝上まで来るので、そういう日は階段や段差に、いつもより気を遣う。

右足だけ、靴下のゴムが当たると尋常じゃなく足がむくんで痛いので、先がひらひらした靴下しか履けない。
膝までのストッキングもタイツも履けなくなった。

でも、どれも代用品があるものばかりだし、ほんの少し諦めるものが増えただけで、それが無くなったとて、私の人生がさほど変わるわけでもない。

じゃあ、「まあいっか」の範囲だ。
今日も明日も、私はこの足の痛みと共に生きていく。
だって、どんなに祈っても泣いても、無くなんないもんね。

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