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244:立川で見た極上の夢

  2024/3/7・8。
TM NETWORKのライブ、『40th FANKS intelligence Day33/Day34
~STAND 3 FINAL~』
の日。

友達と行った初めてのライブは、Day8だった。
ぴあアリーナで見た、初めてのTM NETWORK。
34年越しの夢がかなった日は、セトリなんて覚えていないくらい泣いた。

そしてDEVOTIONツアーを聖地・府中と東京国際フォーラム2Daysで参戦。
そしてSTAND 3 FINALツアーは、ウツと木根さんの聖地である立川にて2Days参戦。

正直なところ、国際フォーラムの時は伯母のことでごたごたしていたし、記憶は少し薄い。
それでも楽しかったのは事実で、金色の夢を見たのも間違いない。

だが、今回の立川は違った。
まずセットリストが神がかっていた。
FANKSの中では神曲でも、ヒットチューンではない楽曲がまず多い。
たぶんヒットチューンは『Love Train』だけだ。

だけど!
だけど!!

『Come Back To Asia』をライブで聴ける日が来るなんて、思ってもみなかった。
『Electric Prophet』を、『You Can Dance』を、『Nervous』を、『ACCIDENT』を聴ける日がくるなんて。

そして私が何より心臓を鷲掴みにされたのは、『I am』
この曲を立川で聴けたこと、そのことが私にとってどれほど深い意味があったことか。

2022年12月14日、ほぼ悪性腫瘍だと言われていた、私の卵巣腫瘍の検査結果を聞く日。
なけなしの勇気と覚悟を振り絞り、病院に向かって歩いていた時、流れていたのが『I am』だ。

その曲を、立川で聴けた。
私は生きていて、わずか数%の可能性に勝って、この場にいる。
良性腫瘍であったことを知って、泣いてくれた友達と一緒に。
そのことに、本当に本当に胸が締め付けられるような幸福を感じたのだ。

今回のツアーのセットリストは、たぶんFANKSたちと彼らとで紡ぐ夢、のようなものだったんじゃないだろうかと感じた。
40年という長い時間を、途切れたり繋がったりしながら、一緒に紡いできた長い長い夢。

もしかしたらFANKSも、TM NETWORKという夢を一緒に作り上げてきたんじゃないか、と思ってしまった。
もしそうだとしたらそれは、なんて極上の夢なんだろう。

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