250:”次”を待ちわびながら
いつもの友達と、今回のツアーを通じて知り合った同年代の知人とで、「ヨンマルツアーお疲れ会」を開催した。
ランチして、お茶をしばいてという「いつも」のルートだったけど、これがまた楽しかったのである。
共通言語がTMNETWORKであることはもちろんだが、同年代なので通ってきたルートがほぼ同じ。
とりあえずその時代の話はほぼ通じるので、話が弾みやすいというのもある。
ユニカビジョンに流れるCMを見るために移動して、STAND 3 FINALツアーの「DEVOTION」「human system」「Love Train」の3曲を見上げる。
新宿東口、大ガードから程近いそこは、喧騒の坩堝。
視線を少しずらせば、西口の高層ビル群が見える。
そんな中でも、DEVOTIONを聴けば手が動くし、human systemを聴けば泣きそうになるし、Love Trainを聴けば手首を振りたくなる。
もはやこれはFANKS特有の病といってもいい。
ブルーレイを購入済みなのに、実際に収録された立川ステージガーデン2Daysに行っているのに、新たな感情が湧き上がってくる。
ヨンマルツアーを終えて、彼らはそれぞれの音楽と向き合って別々の活動へと戻っていった。
その後に残されているのは、”次”があると信じる気持ちと、いくばくかの寂寥感。
金色の夢の名残は、まだ色濃く残っていて、日々の生活を生きていく力になっている。
でも、「早く次が欲しい」「もっと見せてほしい、聞きたい曲があるんだ」という気持ちを持つことくらいは、きっと許される。
「Your Song」が、「RESISTANCE」が、生で聞いてみたい。(本当はもっとある)
だが、思えばそれも贅沢な話だ。
行きたくても行けなかったCAROLツアー。
あの頃、私はまだ中学生だった。
その後、TMN終了にショックを受けつつも、何度もあった再起動のたびに気持ちが動かされるものの、実際に足を運べなかった時期を経て、ようやくぴあアリーナで彼らの音楽を直に聴くことができた。
そのことを思えば、この2年間で10回も彼らのライブに行けたことこそを喜ぶべきなのかもしれない。
それでも、贅沢な私は強く願うのだ。
来年あたり、もう1本ツアーやりませんか! まだ40周年終わってないですし!と。
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