6/24~6/28 ドル円週間展望
ファンダ振り返り
先週の日銀は、事前に大規模な金融緩和の準備があると発言していたにも関わらず蓋を開ければ経済が悪化してから対応するという肩透かしでした、もちろん為替は更にもう一段円高に。
世界中が経済悪化を懸念して対応をしていく中で、自民党は消費税増税を掲げて衆議院選挙に臨むという姿勢ですので、明らかに日本だけが世界経済の悪化を楽観視してる事がわかります。
これでは海外勢の買いが入らずに日本株は本格的な上昇に入っていきません、それどころかダウが史上最高値にもうすぐという所まで迫ってる中で売りが出れば日経は倍下がります、もちろんドル円の上値も都度重くなります。
経済対策が遅れると、悪材料に敏感に反応する事になり円高に振りやすくなります。
現在は米国株の高値更新をしている状況で、まず言えるのはリスクオフの円高でありません。
利下げとイランの軍事行動の可能性を織り込む動きもそうですが、なんといっても米長期金利の低下で日米の金利差縮小に反応してる円高相場です。
単純に株と為替がダイバーしている状態です。
私がそろそろ底打ちの可能性を言ってるのも現在、米株高が本物か、為替が本物か見分けがつかない状況であるという点から、テクニカルの節値はロングを狙っていくという判断に切り替えているからです。
NYダウは米中の進展期待で利下げを織り込みながら上昇を続けておりますが、G20で米中が進展のない場合はその反動は大きいものとなります。
ダウに投げが出れば日経は倍下がりますので、つられて一気に円高に振る可能性もありますので要注意です。
今週もファンダには要注目です
解散はないとしながらも、26日の会期末まではまだわかりませんので、そこで解散にもっていく可能性も残されております。
解散せず、消費税増税を確定させ、米中決裂となればフラクラで出来た特大の髭を抜きに来る円高波形に入ってくる可能性があります。
先週の金曜日はトレ転出来る位置だったので、107円に引き付けて買い対応を推奨しました。
想定通り一気に買いが沸きましたが、終わり値で日足十字に戻されておりますので、状況が変わっております、テクニカル分析で詳しく今後の動きの展望を解説しておりますので参考にしてください。
6/24テクニカル分析
日足
判断は変わらず、下落トレンドの最終の波形に入ってます。
ただ金曜日のnoteで底打ちの可能性があるので107円に引き付けて買いと推奨しましたが、値動きと出来た波形から判断すると底打ちの可能性が低くなりました。
理由は唯一反転出来たタイミングで想定通り買いが入りましたが、ラストの波形からの売り込みに負けております。
そして日足十字線でローソクを終わらされた事によって週足が下抜けしてしまっております。
トレ転の時の動きとしては節値までは一息で抜けてきて調整が入る事が多いです。
しかし金曜日の値動きを見ると節値まで届かずに抜けたトレンド線の裏タッチから売り込まれました、最終的に戻された値幅を見る限り売り方が勝っております。
※節値は1時間足で説明します。
トレ転時の底の値動きとしては売り込まれた値幅を一息で抜けてくるローソク足が出ます、またトレンドの波形の中で一番大きい陰線または陽線のローソク足が出ます金曜日のローソク足はもちろんどちらにも該当しません。
まだどちらも出ず、売り込まれた値幅を埋めるのに失敗しておりますので、ファンダにポジティブな要素が出ない限りは更にもう一段の円高を想定していきます。
目先の日足の目標地点は【106.34】です。
まずはここで止まるかどうかに注目です。
ここでもう一度底狙いのロングを拾ってみますが、少しでも抜けてくると更に1円下の【105.35】まで想定していく事になりますので、ピンポイントで狙います。
そこまでは基本的に売り・戻り売りの目線でチャートを見ていきます。
1時間足
先ほどの節値と記載した位置はここです。
最後の売り込みからここを抜けてくる値幅は作れておりましたが、抜けずに76.4%ラインから売り込まれている事を考えるとカウントの目線はこれを想定していく事になります。
次に狙いたいのは2波形の戻りです。
現在の波形から売りをついていくのではなく戻りを狙いましょう。
3波形は一番強い波形になるケースが多いのと、最低でも1波形の値幅を越えてくるのでおいしいポイントです。
日足の次のポイント106.34と金曜日に噴き上げた1時間の陽線幅で掘った時のフィボ76.4%がほぼ重なるのも狙ってみたい理由です。
ロスカットはカウントの崩れる金曜日の高値107.736。
理由は
万が一金曜日の高値を抜けてしまうと、上昇中に出来たN字波形を割ってる状態ですので、金曜日の値幅が丸々全て上昇1波形となってしまいます。
その場合上昇波形に入ってしまいますので、戻りが大きくなります、2波形の戻りを狙う時は金曜日の高値で必ずロスカット設定してください。
下落カウントはクライマックスの局面となってますので、底狙いが出来る位置は積極的にロング狙っていきたい所です、ですのでショートタイミングも出来るだけ引っ張るようにしてください。
理由はショートを引っ張っていれば同枚数分はノーリスクでロングを狙っていけます、下落局面でロングのリスクを考えると事前にある程度の枚数はショートで取っておきたい所です。
まとめ
〇もう一段の下落を想定していく、目先のポイントは106.34。
〇1時間足金曜日の高値107.736に注目。
〇戻り売り狙い。
6/25追記
米中首脳会談を控えて様子見の相場が続いていますね。
昨日の日本株市場も今年最低の1.41兆円と薄商いになってます。
昨日の値動きは一時的にドルが買われる場面もありましたが、日足上髭陰線で終わってますので、戻り売り狙いで正解。
本日は野党が内閣不信任案を提出するそうですが、何かサプライズでもなければ上値は重いまま、昨日のテクニカルでも説明したようにもう一段の円高を想定していく事になりそうです。
テクニカル通りもう一段掘って米中進展で底打ちがメインの展開ですので、引き続き揉み合いの相場の中でも重要なポイントを把握していち早く変化に気づけるように準備していきましょう。
MACDはほとんどの時間軸で横ばいで推移しておりますが
週足・日足が0ライン以下でDCしてる状態ですので、中長期はまだ上値が重い状態です。
テクニカルの見解には引き続き昨日と変更はありません。
目先106.34を目指す下落トレンドです。
現在はエリオット4波形にあたる位置にいますので、市場が一番迷うタイミングです、目線をしっかりと持ち方向感のない値動きに惑わされないようにしてください。
引き続き本日も戻り売り狙いです。
6/26追記
昨夜はセントルイス連銀総裁の利下げに対する発言で一時ドルが買い戻される動きとなりました。
テクニカルでの節値やカウントには変更はありません。
昨日は想定通り一段深く掘りましたが、このまま引き続き106.34に注目しながらチャートをおっていきます。
1時間足で昨日出来た波形を見ます。
昨日のドルの買戻し波形、下落カウントの中で上げのN字を形成するのは4波形の特徴ですので、エリオットの4波形として見ます。
もしこの波形のまま底割らずに上昇5カウントを形成するなら上値は上記2つを意識した展開を予想します。
想定通りもう一段掘ってきましたが、106.34には届いておりませんので引き続き戻り売りを狙っていきます。
米中の進展次第という所もありますが、日足のカウントは下げのクライマックス相場と見ておりますので、そろそろ転換出来る位置までは来ております、底となりえる位置はロングを狙っていきます。
106.34を狙うなら割らずに反転した所をついて行くか、底を取りに行くなら打診買い程度の枚数に抑えましょう。
6/27追記
昨日はムニューシン財務長官がCNBCに「米中通商交渉は90%が完了している」と発言した事によって吹き上がりました。
調整の上値転換位置で発言から仕掛けられた事により市場のストップロスを巻き込んしまう展開となりました
ただG20での米中の合意はそこまで確実ではないと思っております。
前回の交渉も合意間近と報道が続いた後、全てを撤回する流れとなってます。
G20では米中の協議再開と進展有り程度におさまり追加関税もないのではないかな?と見ております。
米中合意が確実なものでない以上はG20でしっかりとした結果が出るまでは上げ続けるという事はないでしょう。
チャートは昨日の吹き上げで日足の抜けてきたライン上で止まっております。
先週よりお伝えした通り米中のファンダにポジティブな要素が出てきた事で目線をフラットにしていきます。
日足は一応今回の下落の波形の中で一番長い陽線が出ましたので、今週の始めに書いた転換の条件にはあてはまります。
次に下落に転じた時に107円割れずに反転上昇すれば2番底になります。
ここから短期の値動きはG20を控えて難しい展開になります。
現在の位置と値動きから考えられる展開を予想していきますが参考までにお願いします。
1時間足で見ていくと
このまま上昇となり、107.95タッチで反転する展開。
このまま107.4付近まで調整を入れて、大きく4波形を形成する展開。
短期的にわかりやすい展開は107.95タッチ反転です。
107.95をタッチしにいく事なく調整を入れて反転する展開は要注意です
狙ってこれる上値が大きくなりますのでMAX108.43まで目先上げるだけの値幅を作れます。
底値から108.43を高値とした場合のフィボ76.4%ラインは108.04となります。
108.04は日足の抜けてきたトレンドラインの裏タッチとも重なりますので、タッチから反転の展開も充分考えられます。
ここからのエントリーはポイントを絞って、反転したポイントから短期順張りでついて行くしかありませんね。
反転ポイントや動きが上記にあてはまる事が確認出来てから枚数少な目についていきます。
G20が終わるまでの我慢です、出遅れないように1日ごとの値動きを分析して準備を整えていきます。
本日の注目は107.95を抜けるかどうか?
抜ければ108.04からの反転に注目。
6/28追記
ここに来て米中のポジティブなニュースが流れてきてますね。
市場の反応は一喜一憂してる状態です。
本日もまたG20の結果を睨んだ展開となりそうですね。
昨日は香港紙が報道した米中の暫定合意で吹き上がり、ナイトで中国が『承知してない』と発言して行って来いの相場でした。
108.04は一度止まって揉み合い、報道も絡み抜けていきましたが上げきれず再度108.04を割った所から予告通り短期でついていきました。
G20の結果次第の相場です、週末持ち越しは避けましょう。
昨日の日足トレンドラインです。
このラインはやはり上抜け失敗しております。
今年の年始から一度も上抜け出来ずタッチから反転してるラインです。
普通に考えれば上げるにしてもこの矢印の幅で上げていくのかなと見ております。
このレンジ幅の下限は106.3ですので、事前の反転予想値とも被ります、G20の結果次第ではまだタッチしにくる可能性は残されております。
ファンダの要素が強いので下値をきっちりタッチして反転するのか、このまま二番底を付けて上昇するのかは、日足のカウントが足りてる以上は読めない状態です。
G20の結果待ちの状態で、市場も積極的に上値を追ってはいけない状態ですので、上記日足のトレンドラインをタッチしにくれば、切り返した所から本日も短期で売りをついていきます。
その他は様子見です。
1時間で見れば、このラインを割り込んで来れば、昨日の報道で噴き上げた値幅を使って下値を試しにこれますので、底値からリバウンドした値幅を埋めに来る事も可能です。
本日の注目の下値はこのラインとなります。
割らずに高値更新となれば下げのN字を崩す事になりますので、上値を追う事になりますが、先ほども書いたように市場が上値を積極的に追っていける局面ではありませんので、レンジで揉みあいか下抜けで調整が確率的には高いように思います。
ラインを越えて上値を追う展開なら本日も何か米中のニュースが出た時でしょう。
G20が終わるまでの我慢です、トレードするなら短期トレードに絞っていきましょう。
本日も米中関連のニュースは要注意です。