松本博利/有限会社アーク・プラン・システム

一級建築士 CASBEE評価員(全種)   「健康のために建物ができる事」をテーマに25年におよび「温湿度環境・室内空気環境・光環境」の観点から建物の設計・監理   地域貢献セミナーを通して「健康リスクを軽減」をするための情報提供   https://www.arkplan.jp

松本博利/有限会社アーク・プラン・システム

一級建築士 CASBEE評価員(全種)   「健康のために建物ができる事」をテーマに25年におよび「温湿度環境・室内空気環境・光環境」の観点から建物の設計・監理   地域貢献セミナーを通して「健康リスクを軽減」をするための情報提供   https://www.arkplan.jp

最近の記事

家の空気を追い求めて・・・25年 (3)

・・・ 家の空気を追い求めて・・・25年(2)からつづく ・・・ 新型コロナウイルス感染症で変わったこと 室内化学物質では基準値濃度、例えばホルムアルデヒド100㎍/㎥ トルエン260㎍/㎥というように、マイクログラム(1㎍は100万分の1g)単位の基準を1立方メートル当たりどのように減らすかの取り組みでした。 しかし新型コロナウイルス感染症では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2) 0.05~0.2㎛、マイクロメートル(1000分の1㎜)と重さから大きさに単位が

    • 家の空気を追い求めて・・・25年 (2)

      ・・・ 家の空気を追い求めて・・・25年(1)からつづく ・・・ 化学物質の濃度低減 建材に含まれる化学物質、施工に伴う接着剤の使用は、建物をつくる上で不可欠です。 測定と分析及び濃度発生の施工的要因これらを検証してきた過程で、いろいろ努力をしてきましたが、どうしても個々の要因(施工精度に伴う建物の品質等)により、化学物質の濃度が基準値より高くなるリスクがあります。 そこで、初期濃度(建物のできたてが濃度は最も高い)を低減するため、完成後の建物引き渡し前のベークアウト

      • 家の空気を追い求めて・・・25年 (1)

        健康を考え、家の空気を追い求めて25年経ちました。 「室内空気環境」との取り組みは、私が建築設計事務所を開設して8年後の1999年に、ある住宅の依頼を頂いたのが始まりでした。 そのお客様から「においのない安全な家をつくれますか?」と問いかけを頂きました。 その頃丁度、シックハウス症候群(※1)の問題が取り沙汰され始めた時期でもあり、このお客様の一言で、「誰もが同じ空間にいる限り、同じ空気を吸わなければならない、だからこそ目に見えない空気の品質を上げてみたい」、これが、私

        • あなたは満足いく睡眠を得ていますか?                生体メカニズムから寝室を考えます!

          はじめに 睡眠時の脳では、さまざまなホルモンが自発的に働いて、からだの機能回復や修復、成長や維持に貢献しているといわれています。 ノンレム睡眠・レム睡眠のリズムと役割や、睡眠時に多く出るホルモン又は夜間に多く出るホルモン等、生体メカニズムは非常に不思議でありよくできた神秘的なものだと思えます。 だからこそ、現代社会における多忙な情報量の多い環境の中で、だれもが脳疲労のリスクを抱える現在、傷ついた細胞の修復の為に良質な睡眠が必要とされています。 皆様は、睡眠に対し多くの