見出し画像

リバタリアニズムとWeb3

これは人工芝アドベントカレンダー2021 11日目の記事です。10分で何かをポストします。

Web3 よく分からないが面白そう

Off Topic というポッドキャストで「Web3のガバナンスと経済」というエピソードを聴いた。

正直、下記ツイートした通り、Web3 がよく分からない部分も多いが、なんとなく「個人で生み出した何かしら成果物のオーナーシップをブロックチェーン上で管理することを使った何かの総称」みたいな印象を受けた。

これまたよく分からないが、DAO とかいう Web3 ライク?な謎の組織にて運用されていくものらしい。

例えば、仕事とかも 企業DAO を通じて複数社を跨いだプロジェクトの掛け持ちしつつ個人事業主的な働き方が増えてくのかも?みたいな??(よく分からんが今より自由っちゃ自由っぽい?)

リバタリアニズム

上記とは全く関係なく Twitterで流れてきた「自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門」という本を読んだ。

じぶんのフォロワーにもリバタリアンを自称する人もいるため、概念はよく分からないながら言葉は聞いたことがあった。

上記の本は、リバタリアニズム自体の説明とリバタリアニズムと権利、国家、家族、財政政策について論じているものである。

個人的にリバタリアニズムと権利の話で興味深いと感じたのが、リバタリアニズムで最低限確保されるべき権利として「自己所有権(各人は自分自身の所有者である)」という点である。

ぱっと聞いただけだと当たり前すぎる主張だが、自由を最大化させるためには権利自体も必要最低限に留めておく必要があり、そのギリギリラインとして「自己所有権」を許容しているということらしい。

それに関連した話題で面白かったのが「著作権、特許権、商標など無体財産権をリバタリアニズムは認めにくい」という主張である。

例えば、AさんのツイートをBさんがパクって同一ツイートした場合、おそらく著作権的な文脈でBさんの行動は批判の対象にされると思うが、リバタリアニズム的にはそれはBさんのパクツイ自体はオリジナルのAさん自身の自由を何ら侵害しているわけではないので、これは過度にBさんの自由に制限を加えている(つまりAさんは過度な権利主張をしている)という考えになるらしい。

リバタリアニズムとWeb3

上記のめちゃめちゃ断片的な2つの話題から導かれる結論として「リバタリアニズムとWeb3は相性が悪そうかもなぁ」という点である。

なぜならクリエイターエコノミーという言葉で語られがちな Web3 自体は創作物のオーナーシップを明確化するという点が土台となっているので、著作権のような無体財産権を認めにくいリバタリアニズムとはイマイチ相性が悪そうに感じた次第である。

おわり

元々 Web3 の思想的な裏付けになったりしないかなという下心もあってザッとリバタリアニズム本に目を通してみたわけだが、リバタリアニズムというものが個人の自由の最大化という理想を突き詰めた思想だったため、Web3 で実現しようとしていることと意外と真逆な考えに至ってる点が面白かった。

自由と権利って難しいものだなと。そして Web3 よう分からんなと。

いいなと思ったら応援しよう!