見出し画像

Kickstarter の思い出

Kickstarter というサイトをご存知だろうか?

Kickstarter は2009年にアメリカで設立されたクラウドファンディングプラットフォームであり、2009年当時は創造的なプロジェクトに資金を調達するための革新的なサービスという立ち位置だったと記憶している。

かくいうガジェット好きのじぶんとしても存在を知っていち早くアカウントを作って面白そうなプロジェクトにクラウドファンディングした思い出がある。

ただ結果的にじぶんがクラウドファンディングした大半は失敗が多く、実際使えるガジェットにクラウドファンディングしたみたいな記憶は全くと言っていい程ない。

以下ではその失敗した思い出ガジェットの一部を紹介しようと思う。

Luxi ~ Incident light meter adapter for iPhone

2011年に初めて Kickstarter を使った思い出のガジェットである。失敗した点としてこれは完全にじぶんの落ち度だがガジェットの機能を勘違いしていた。当時 iPhone を使っていてこのガジェットの紹介動画をざっと斜め見して、iPhone を一眼レフカメラにするためのアダプターなんじゃない?と勘違いしていた。

実際は一眼レフカメラが別で必要であり、Luxi 自体は iPhone を使って一眼レフのちょうどよい設定を教えてくれるための単なるアダプター&アプリだけのガジェットだった。

届いたときにコレで iPhone が一眼レフになるのかーと箱を開けたら3Dプリンターで雑に作られた Luxi の作りがあまりにもボロボロで驚いたし、iPhone に取り付けてももちろん一眼レフにはならなかった。すぐさまこれは(当時の)27$ を溝に捨てたのだと悟った。

BONCHO, the bike poncho

2011年に一度痛い目を見ていた Kickstarter だが懲りずに 2015年にクラウドファンディングをした。ガジェットと言えるか微妙だが BONCHO という自転車用の未来デザインのポンチョである。

やたら紹介動画が格好良かったことを覚えている。雨の日のライディングをここまで快適にしてくれるなら間違いないだろうとすぐさまクラウドファンディングを決めた。

届いて早速着てみようと袋から出したところ、驚いた。圧倒的限界までミチミチに収納されていたせいで一度袋から出したら二度と収納できない代物になっていたのだった。とてもじゃないがコンパクトに持ち運びできない……。2度目のクラウドファンディング失敗である。2015年当時の 65€ をすごい勢いで失ったのだった。

ちなみに、このポンチョのクラウドファンディングをしていた VANMOOF という会社は今でも存在し、オシャレな電気自転車を作っており好評を博しているようである。失敗は成功の母といえばそうか(そうか?)。

TopJoy Butterfly:Pocket-Sized True Color DES Screen E-Reader

こちらは比較的最近の思い出ガジェットで2021年頃にクラウドファンディングしてしまった。製品としてはカラー E-ink 端末である。2024年の今ではようやくちらほらカラー E-ink 端末が市場に製品として出始めているが当時は(もしかすると今でも) E-ink の主流は白黒だった。

そんな中で未来を感じさせてくれたのがカラー E-ink 端末 TopJoy である。一番の魅力は価格がやたら安かった点である。E-ink 端末の相場が5-10万円程度の中、送料込み 274$ で7.8インチのカラー E-ink 端末が手に入るのは明らかにコスパがバグっていた。

結果的にこのクラウドファンディングも失敗だった。その内容としては、製品が届くまでめちゃくちゃ時間がかかった点とようやく待ちに待って当初の予定から1-2年ズルズルと延期された末に届いた カラー E-ink 端末の品質がボロボロだった点である。クラウドファンディングのコメント欄でいつまで経っても Topjoy が届かないとクレームが出るほど炎上していた。 274$ を溝に捨てた瞬間だった。

おわり

ぜひみんなも Kickstarter の尖ったクラウドファンディングに手を染めてほしい。

なぜなら思い出ガジェットはたとえ失敗しても思い出だけは確実にあなたの心に残るのだから……。

いいなと思ったら応援しよう!