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負け筋を残しておくこと

これは人工芝アドベントカレンダー2021 5日目の記事です。10分で何かをポストします。

最近見た人工芝

ちょうど今週の木曜と金曜に仕事でチームビルディングの一環として社員旅行のようなものに行った。そのホテル自体は周囲にテニスやサッカーコートなどの設備を備えた昔ながらホテルだった。

天気は晴天で、たまたま一緒だった修学旅行の小学生たちがサッカーコートで走る様子を見ながら、彼らの足元には濃い緑の人工芝が光り輝いていた。

先の部長の引き際

その旅行に参加していた以前じぶんの上司でもあった先の部長が来年に定年退職で職場を去るということで、現部長からしんみりと祝辞が述べられていた。

印象的なのが、じぶんが4年前くらい現職に入ったときには部長としてバリバリ活躍されてたものの、その時から既に4年後の退職を見据えて、己の仕事を少しずつ周囲に引き継ぎながら、自発的に役職を解いて進んで降格していくようにしていたことだった。

おそらくまだまだ十分やろうと思えばやる力もあったし、周囲もそうして欲しいような雰囲気もあったが、それよりも幾分も早いタイミングで「己自身で己のクビを切る」用意を覚悟を持って着実に進めていたようだった。

部を立ち上げ当初の部長の構想では、「アメリカ海兵隊のようなチームを作りたい」ということを考えていたらしい。

アメリカ海兵隊(本稿にてしばしばアメリカとつけず単に「海兵隊」とよぶ。アメリカ陸海空軍や他の機関についても同様)は、アメリカ合衆国の法律に基づき、海外での武力行使を前提とし、アメリカ合衆国の国益を維持・確保するための緊急展開部隊として行動する。また、必要に応じ水陸両用作戦(上陸戦)を始めとする軍事作戦を遂行することも目的とする。本土の防衛が任務に含まれない外征専門部隊であることから海兵隊は「殴り込み部隊」とも渾名される。

結果的に、部長が自発的に早く身を引いたことで、その意志と役職を引き継いた下の人も育って組織としていい形に世代交代できたように感じた。

負け筋を残しておくこと

そうした話とどこまで関係があるか分からないが、じぶんがホストしている ポッドキャスト(あらBfm)の Ep.38 で「負け筋を残しておくこと」の大事さについて話したことが記憶に新しい。

きっかけはゲストのおしりさんのブログ記事:

「負け筋を残しておくこと」は事前に用意していたトークテーマではなかったので、いまいち整理された形で話ができなかったものの、じぶんの昔の経験から大事なポイントのような気がしてて、今に至っている。

先に紹介した部長も人によっては最後の最後まで自身を降格させたりせず、周囲を育てることよりじぶんが負けない状態に身を置き続けることを優先にすることもしようと思えばできたのではないかと思う。

しかし、後人の育成や組織の刷新など考え、敢えて早いタイミングで「負け筋を作り、己で己のクビを切ることで、じぶんの負けで全体の勝ちを拾う」判断をしたのではないかと推測している。

その点、じぶんは本件は単に外から観察していたに過ぎないものの、なんとなく上手く勝つことよりも上手く負けることの方が実際はすごく難しいんじゃないかと感じた出来事だった。

勝負事については兎角、いかにして勝つかに焦点があてられるものだ。

ただ、個人的には勝ち方について語るだけでは十分でなく、いかに負けるかについて考えていくことも実は大事なんじゃないかと。

なぜなら誰しもいつか必ず負けるときが来るものだし、負けること自体で別の価値が生み出せるのであれば、それはそれで大きな意味があるのではないかと思うからである。

おわり

書いてみたものの、やっぱりまだ「負け筋を残しておくこと」については言い残していることも多く感じる。

6年前くらいの経験から感覚的に重要だと感じ、今までぼんやり頭に漂わせて来たが、まだまだぼんやりしているので引き続き漂わせていきたい(9分55秒)。

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漂うといえばクラゲ
引用元:いらすとや

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