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ネムをシンボルのオプトイン前に早々に売却してしまった話

ネム (NEX, XEM) という暗号通貨があります。
2018年に日本の取引所で「盗難」が発生したので
有名な通貨です。

2020年1月にひょんなことから
この通貨を保有することにしました。

取得単価は5円だったと思います。

今現在は?

54円だそうです。
実に10倍。

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出典: https://zaif.jp/trade_xem_jpy

昨日である22日は一時、
76円を付けていたようです。

この記事を書いている 2月23日は、
暗号通貨の大暴落(調整)がありました。

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ネムが盛り上がっている背景の一つが、
新しい通貨の開発をしているということです。
Symbol (シンボル) という名前です。

ネムからシンボルにアップデートすることで
・セキュリティが強化される
・処理速度が速くなる
・実用性がアップする
と予測されています。

ようは、

・全く別物の通貨を作る

ということです。

この特典として「ネム」を持っている人は、
ある指定された日に持っているネムと同じ量の
「ジム(XYM)」が貰えることになっています。

指定された日を「スナップショット日」といいます。

この通貨がローンチ(リリースされる)日と、
つい先ほど決まったようです。

3月12日に、「10000 XEM」 持っていたら、
3月15日に、「10000 XYM」受け取れる、

ということです。

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私は2020年から暗号通貨界隈に参入しました。

この「シンボルのリリース」に関しては、
私が記憶しているだけで「3回の遅延」がありました。

2020年以前の情報はわかりませんが、
カタパルトと呼ばれていた時期もあり、
ずっと開発していたのだと思います。

私は暗号通貨は素人ですが、
ITを使ったプロダクト開発が
生業でした。

その観点から、個人的には
ネムへこれ以上投資することに
限界があるのではないか?
ということを感じました。

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(1) マイルストーンの読みがあまい

リリース日というのは慎重に決めるものです。
なぜなら、関係者の稼働がかかるからです。

一番の稼働は?
取引所になると思います。

・メンテナンス計画立案
・開発、テスト
・当日の体制構築
・スナップショットの当日オペレーション
・事後検証

一般論ですが、こんな工程があるとおもいます。

リリース日を宣言するということは、
これら作業を強いることになります。

これをリリース直前となり、
「やっぱり延期します」

ということを繰り返すことは、
上記の稼働を「リリース日が宣言されるたびに」
何度も実行する必要が出てきます。

お金にならない作業をやらなければならないのです。

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2021年1月に開発の遅延が発表された際に、
コミュニティで投票がありました。

スナップショット日について、

・1月のままとする  (当初の発表を守る)
・スナップショット日も延期する

の2択でした。

最終的には「スナップショット日も延期する」が
多数決により可決されたようです。

1月のままであれば、取引所の稼働は
最小限となったはずです。

しかし、延期をしてしまいました。

その後、一旦2月だったものが再延期され、
3月となりました。

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「投資目線」ではなく、
「プロダクト目線」にはなりますが、
私は一連の過程を眺めるに、
美しさを感じませんでした。

リリース日が正確に見積もれない。
これはつまり、

・全容を把握できていない
・場当たり的な開発で進んでいる

という可能性が高いと言わざるを得ないからです。

リリース日はキッチリ決めるものです。
決めたら、キッチリやり切るものです。

そういうプロダクトが信用に値すると、
私は考えています。

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また、コミュニティの投票結果にも
違和感がありました。

デザイン思考的な観点が欠けていると
思われたのです。

シンボルに期待するユーザに対しては、
「いつスナップショットするの?」
という混乱があったと思います。

情報を常に追えている中の人であれば
問題無いと思います。

しかし、一般論的にみると、
延期に次ぐ、延期、、、。
これはとても分かりにくいです。

「一般層」への「分かりやすいさ」が
ないがしろとなってはいなかったか?

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一方で「投資目線」は別のようです。

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「価格は上昇している」

これが全てだからです。

「プロダクトの完成度」

「価格 (対外的な評価)」

は一致しないということですね。

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という訳で、私はそこそこな枚数を保有していましたが、
かなり早い段階で売却してしまいました。

「投資」の観点では負けてしまいました^^;

しかし、現時点で、

・過剰な期待を持っている
・2021年2月から買おうと思っている
・中長期でのホールドを考えている

といった方へは、
「プロダクト目線」で期待できないかなぁ?

と思いました。

何かの参考になれば幸いです。

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