目瞑りコマンドバトル開発裏話
数年前、ゲームのしすぎで疲れ目になった自分は液晶画面が見られなくなり「画面まったく見ずとも遊べるゲームは何処じゃあああーー!?」と禁断症状が出たことがありました。
(そこは大人しく休んどけwwwという話ですが、暴走中のゲーム廃人にはそんな正論、通用するはずもなく^^;)
ふと当時を思い出して、なけりゃ作るか!の精神で作ってみたのが本作です。
……とまあ、割と軽いノリで作り始めたのですが、思わぬ誤算が続出。
誤算その1
「読み上げプラグインがスマホブラウザでは動作しない」
当初はツクールMV用のテキスト読み上げプラグインを利用し、ちゃちゃっとナレーション文章を書いて自動で読み上げてもらう予定でした。
(プラグイン自体は問題なくツクールMZで動作)
……が、念のためレンタルサーバーにゲームをアップしてスマホブラウザ上で動作チェックしたところ、ナレーションが無音になってるのが判明。
スマホで遊ぶ前提のゲームなので、ここでプラグインの使用を断念し、作戦変更。
「WEB上の読み上げサービスを使って全てのナレーションを音声ファイルにする」→「ゲーム内でそれらをMEとして再生する」
正直、この音声ファイル作る工程が一番作業時間かかりました!!
誤算その2
「全ての音声ファイル分のウェイト数を把握するのだるい!」
当初こんな風に全ての音声ファイルに再生時間分のウェイトをつけてました。
ただ、これだと音声のテンポいじったり、文言差し替える度に逐一ウェイト数もいじらないといけないのが地味にストレスでした。
なので……「ME再生中だけウェイトかける」という処理をスクリプト使って導入。
このままでME再生中にキー入力を受け付けると音が飛ぶ不具合があったのでこれに更に手を加えて、再生中はキー入力を切ったり、ピクチャボタンを無効化するスイッチをオンにするようにしました。
(アイストマトバズーカ様の「キー入力を無効化するプラグイン」を使用させていただきました)
誤算その3
「デフォルトではキー入力の長押しと短押しが区別できない」
これの解決に3日くらい費やしました。
詳しくは別記事参照https://note.com/arixtkool/n/nfb568a599e4b。
なんせ「視覚情報なしでスマホ画面タッチして遊ぶ」という縛りで作ってたので「目を瞑った状態だと、スマホ画面上で区別して押せるのは、せいぜい上下左右の4箇所が限界」「操作に使えるキー数が少ないので、そのままでは技のバリエーションが多く出せず戦闘が単調になる」という事情があり、長押しと短押しの区別つけれるかどうかは戦略性の根幹の関わってくるので……ここはどうしても譲れないポイントでした。
誤算その4
「オートセーブ&ロード導入した結果、セーブデータを消せないとニューゲームできない事態に」
投稿サイトのPliCyさんではツクールMV製ゲームはセーブデータをマイページから削除できたのですが、ツクールMZのセーブデータにはマイページからアクセスできないことが判明。
このままでは一度プレーし始めたらリセットしてニューゲームでプレーし直すことができません(デバッグが超不便に……(-_-;))。
そのため、PliCyさんにゲームをアップロードした後、慌ててゲーム中にセーブデータの削除を指示できるように仕様追加しました(戦闘前に下長押しを二回押すと「初めからやり直し」を選べるように」
なお、こちらの機能の実装には、Ruたん様のプラグイン「TorigoyaMZ_SaveCommand2.js」を使用させていただいてます。
https://torigoya-plugin.rutan.dev/system/saveCommand2/
こうして、軽い気持ちで「目ェ瞑ったままでも遊べるミニゲーム欲しいなー」と作りだしたら、なんかこう……試行錯誤だらけの二週間になりました。
まあ、自分では結構お気に入りの戦闘システムに仕上がったし、作り終わってみれば、なんだかんだで楽しかったです。
(もっとも、作ってる最中は技術的な壁にぶち当たるたびにぴゃーぴゃー悲鳴あげてましたが……^^;)