水木しげるさん「戦争惨禍 ノートは語る」を読んで。【感想】
10月1日の東京新聞朝刊に、水木しげるさんの遺品が発見されたという記事がありました。「戦争惨禍 ノートは語る」と題する記事で、戦争漫画「総員玉砕せよ!」で、水木さんが構想を書き留めたノートが見つかったというのです。
記事を読むと、水木さんの作品に対する意気込みが伝わってきます。戦争の悲惨さを記録として残さなければならないという強い覚悟を感じます。
水木さんの言葉を引用します。
「人間の生き死にははかないものである。(中略)殺りくの記録は、ここの石と木だけが知っている。いまここに書きとどめなければ誰も知らない間に葬り去られるであろう」
私たち読者への水木先生からのメッセージでもあるような気がします。
水木先生のお言葉を、深く受け止めたいと思います。