「観光再生」サステナブルな地域をつくる28のキーワード
観光再生 〜サステナブルな地域をつくる28のキーワード〜(村山 慶輔 著)
第1章 観光再生に欠かせない「サステナブル」という視点
01 サステナブル・ツーリズム:環境・社会・経済を維持した観光。ガイドラインに沿った観光促進。
02 リジェネラティブ・トラベル:再生可能な旅行。環境に優しいではなく以前よりも環境を良くするもの。サステナブルは緩和に過ぎない。
03 地域教育とシビックプライド:考えるきっかけとなるコーディネーターの必要性。学習機会作り。
04 コミュニティ・ツーリズム:地域住民が主体となったコミュニティによる観光開発、経済的活動。
05 観光貢献度の可視化:観光が地域にどのようなメリットがあるのかの明確化。
06 量から質へ(発想の転換):地域への経済効果のためには量だけでなく質が必要。オーバーツーリズム問題。
07 BCPの策定:コロナのような想定外に対応する事業計画。観光分野では災害などが大きな影響を被る。
第2章「新技術」でネクスト・ステップへ進む
08 マイクロモビリティ:環境に配慮した持続可能な移動手段
09 観光型MaaS:観光における最適ルートの提案。2次交通の解決
10 DX:観光DXには攻め(新たなビジネス開発)と守り(ロボットによるリソース削減)など。まちのコインなど
11 スマートツーリズム:スマートシティ化の必要性
12 バーチャルツーリズム:バーチャルツアー
13 ライブコマース:ライブ配信による旅行販売(中国で成功例)
14 AI・ロボット/非接触型機器:進行中分野。リソース削減。衛生対策。
第3章 観光の新たな「トレンド」を捉え、対応する
15 アフターインスタ映え:見た目の重視により、食べ残しなどの課題
16 食の多様化:ベジタリアン、ビーガン人口の増加。イスラム教のハラール(許されたもの)、ハラーム(禁じられたもの:豚、飲酒)。
17 アドベンチャー・ツーリズム:アクティビティ・自然・異文化体験の3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態
18 ロングステイヤー/ワーケーション:長く滞在する旅行者を取り込む。デジタルノマドなど。
19 レスポンシブル・ツーリズム:観光客に責任ある行動を促す
第4章「新戦略」で未来のニーズを先取りする
20 高付加価値化:旅行業に不可避のテーマ。儲からないビジネスモデルの改善。本物感。
21 富裕層(ラグジュアリー)マーケット:ポテンシャルはあるが富裕層向けになっていない観光。
22 ニューマーケットの開拓:これから人口の増える国(インドなど))からの旅行者の取り込みにも検討が必要。
23 観光CRM:アプリなどを経由した顧客情報の獲得。CRMの活用。
24 リスク分散/事業の多角化:コロナが収束しても、アジア諸国などでのクーデターなどを想定しておく。インバウンドだけでなく国内旅行者も意識。
第5章 地域を支える「人」を育てる/呼び込む
25 人材の確保・育成:出向者が中心の組織ではなくコミットメントができるコア人材が必要。
26 サバティカル制度:身分を保持したまま、数ヶ月以上のリフレッシュ休暇。自分が観光を体験しないと観光を語れない。
27 ダイバーシティ:観光組織の多様な人材の確保や管理職への雇用など
28 関係人口の創出:サステナブルな観光には、単なる通り過ぎる観光客だけでなく、地域改善に関わる関係人口が必要。