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憲法記念日に思う〜護憲とは

冒頭の画像に日の丸を用いたのを観て、先ずあなたはどう思ったでしょうか。私が右寄りの人間、そう感じる人が多いかもしれませんね。でも全く違います。日の丸が国旗という事に抵抗がある人も多いと思います。私もそうでした。団体の会合などで日の丸が掲げられていると、挨拶する人が壇上に上がる際に必ず一礼する事に違和感を感じ、自分が登壇する際には、やらざるを得ない中で首を軽く曲げ、そこで止めました。

永きに渡り護憲派と改憲派の争いが続いてきた日本。あなたはどちらですか?と問われれば、まぎれも無く私は護憲派でした。いまも精神としては護憲派です。護憲派というよりは、平和憲法支持者です。今の憲法はアメリカが日本に再軍備をさせない為に作った、いわば他人が作った憲法だと改憲派の一部の人は言いますが、意図はどうあれ、他人が作ったからこそ、あのような平和憲法を作る事が出来たのだと私は思います。国会議員が議員定数や報酬の是正等、自分たちの事は中々出来ないと同様に、戦争放棄や武器を持たない等と言う条文は、自分たちでは到底作れなかった素晴らしい内容だと今でも思っています。しかし、それは21世紀の理想の憲法であり、現状は様々な矛盾を含んでいるのも事実です。

いま護憲派には2種類あるのではないかと私は思います。一つは何が何でも現行憲法を死守するという人達。そしてもう一つは、いまの憲法の精神を心から守っていこう、それを心に刻みながら、時代にそぐわない部分は直して行かなければならないかも知れないと思っている人達。(私もそうです)冒頭の日の丸が右思想の象徴をイメージしなくて済む世の中を作りたいと、君が代をためらわずに歌える世の中が創りたいと思っている人達。私だけじゃなくきっといますよね。

改憲推進派の人達に言いたい事があります。何故憲法論議が二分化してしまうか、中々護憲派の人達を取り込めないか。私が感じるのは、平和への熱い思いが見えない事です。原爆記念日、終戦記念日の総理大臣のメッセージから、二度とあのような悲惨な戦争を起こしてはならないという心が伝わらないのです。今日の菅総理のメッセージもそうでした。改憲を言うなら、それとセットで、この憲法は素晴らしい物だ、この平和への思いは絶対に残さなければならない、そしていつの日か、現憲法の第9条が世界標準になる世の中を創りたい!とそこまで踏み込んで改憲を唱えるなら、それが総理の口から出てくるならば、私は憲法改正への疑念を捨てる事が出来るかもしれません。君が代に代わる国歌、日の丸に代わる国旗の制定は現実的には不可能です。ならば、全ての国民が、国旗掲揚で君が代をためらい無く斉唱出来る日が一日も早く来る事を望むのみです。

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