料理写真とカメラアングル
すぐに実践できる、自分のカメラで料理を撮影する、
簡単なのに効果的なノウハウ「美味しい写真の創り方」をお伝えします。
第1回は「料理写真とカメラアングル」についてです。
普段何気なく見ているレシピ本やメニュー表など、カメラマンの目線で見てみるのも面白いと思います。2つのアングルから見てみましょう。
【斜俯瞰】(しゃふかん)
広告や飲食店メニュー、料理本などに一番多く見られるアングルです。
料理写真の一番美味しそうに見えるアングルは、「斜め45度」と言われています。
それは、人がテーブルに座って、ちょうど「いただきます」をする目線と同じ
ですから、食欲をそそり、とても日常的で、自然に感じます。
次は
【真俯瞰】(まふかん)
真上から全体を見下ろすアングルです。
Instagramや雑誌などでよく見かけるのではないでしょうか?
先の斜俯瞰の日常性の演出と比べ、華やかさや、アート寄りおしゃれさが演出できると人気があるアングルです。
お皿やグラス等、被写体の、丸や四角など形がはっきり出る為、
実は構成しやすいのも特徴です。
たくさんのアイテムが映るパーティーテーブルの撮影にも向いています。
同じ料理で、アングル変えるとどうでしょう?
斜俯瞰では、アボカドのディップにかかったオイルが艶やかに、シズル感が感じられていますね。
真俯瞰では、先程の食欲をそそる、という演出効果より、素材全体の構成で、分かりやすさ、気持ちの良いバランスや美しさ、の演出効果が際立っていませんか?
背景のボードの色合いや、木のプレート、真鍮のスプーンの形、など、はっきりと分かります。スライスした円形の大根のカラフルさも際立ちます。それらの構成、好みの絵になるようにバランスを取っていくことで、アーティスティックなイメージに仕上がっていきます。
撮影する際は、アングルを決めてから盛り付けることも、ポイントの一つです。
「さしみこんにゃくの塩レモンマリネのサラダ」
斜俯瞰
トッピングのバジルを立たせてアクセントにしています。
真俯瞰
斜俯瞰を撮ってから、盛り付けを調整し、真俯瞰の撮影に臨みました。どのように変化しているか、わかりますか?
小さめのバジルに置き換えています。レモンや、エディブルフラワーの角度も調整しています。
今回は、
すぐに実践できる「美味しい写真の創り方」
’簡単なのに効果的なノウハウ
「料理写真とカメラアングル」についてお話ししました。
ぜひ、皆さんも、
アングルを意識して撮ってみてくださいね。