「退歩」しないために必要なこと
私たち人間は、元来、変化を好まない生き物だ。
逆に、「変化を好まない」どころか、「現状を維持しようとする」ことに、日々、多くの、自分の労力や自分のエネルギー、そして、自分自身のリソースを費やし続けている。
この記事を読んでいる人の中には、「まあ、大体、人間なんて、そんなありさまだろう・・・・・」と感じている人もいるのかもしれない。
だが、これは、ある意味、それくらいまでに、「私たち人間は、元来、変化を好まない生き物」なのだ、ということの「説得力のある証拠」とも言えるだろう。
しかし日々、「新しい事」や「困難なこと」、「自分が恐れる気持ちを感じている事」を、毎日、何か1つでも良いからやっていかなければ、人間は成長しない。
「成長しない」ばかりではなく、逆に、「退歩」すらしてしまう。
事実、ある人の能力が、いかに優れていようとも、その能力を、その人がずっと使わなければ、「退歩」が始まってしまい、月日の流れとともに、「退歩」の具合も進んでしまうだろう。
なぜなら、「使わない能力は廃れる」からだ。
だからこそ、人は、「現状」に甘んじていてはいけない。
先述の通り、「現状」に甘んじていては、成長しないばかりではなく、逆に「退歩」が進んでしまう。
人が、「現状」に甘んじないために、かつ、成長していくために、そして、「退歩」しないために、大切なこと・必要なことは、一体何だろうか?
それは「現状を否定すること」だと思う。
「現状を否定する」
それは、「困難に立ち向かう」ということであり、「いかなる苦労もいとわない」ということをも意味する。
人間が、そういった「困難に立ち向かう」には、「勇気」が必要であり、「いかなる苦労もいとわない」ためには、「忍耐」や「努力」が必要だ。
冒頭にも書いたとおり、「私たち人間は元来変化を好まない生き物だ」。
だからこそ、「現状を否定する」ことは、とても「勇気」のいることであり、「現状を否定する」ことによって、「今とは違う、新しい現状を作り出さなければならなくなる」が、そのための「忍耐」や「努力」までもが必要になってくる。
人によっては、「今まで包まっていた毛布が無くなったかのような感覚」や、「ぬるま湯の湯船の水栓を抜かれて、全部のお湯が一滴も残らず流れてしまったような気分」になるかもしれない。
だが、人は、それを越えなければならない。
超えた先に、今までとは違う、他の人とは違う、初めて見るような「新しい世界」が開けているからだ。
今回はここまで。